《あらすじ》 第26話 追憶と復讐!闇の遺跡の罠!今回は蒼摩とソニア。二人して闇に吸い込まれて行きました。
闇の遺跡に落ちたソニアは、幼い日の自分を追体験する。それは初めて聖闘士を倒す事を命じられた日、仮面を付けるようになった運命の日でもあった。一方、蒼摩もまた闇に飲み込まれて過去の中で目を覚ます。そこにはまだ父である南十字座の白銀聖闘士、一摩が生きていた。しかし、蒼摩は目前の光景に愕然とする。それは一摩がソニアの手によって倒される日だったのだ!
(公式サイトより)
と、ソニアの幼き日の記憶が目の前に現れます。
メディアから呼び出しを受けたソニアは、聖闘士の抹殺を命じられます。
メディアが言うには、メディアとソニアは血が繋がっておらず、幼少のソニアをメディアが養育したとのこと。ソニアがメディアのことを一瞬「メディ…母上」と呼び直していたことからするに、どうも継母・継子の関係と思われます。
メディアは、ソニアの才能と実力を買っているようなことを言ってましたが、どうも嘘くさい。父母(マルスとメディア)に認められたいとしているソニアの心につけ込んで、体よくおだてつつ利用しているように見えました。
雰囲気からして十代くらいのソニア。南十字星座・サザンクロスの一摩を抹殺するよう言われ、さすがに覚悟が決まらず動揺しています。
そこに現れたのが、幼い頃からアリア一筋のプリンス・エデン。この歳で蝶ネクタイをしているのはコナン君とこいつくらいです。色気づきやがって、ケッ。
「あんまりアリアに感情移入しちゃいかんよ」と窘めつつも、エデンを行かせるソニア。
純真な弟・エデンの穢れなき姿を背にしつつ、暗殺者として自らの手を血に染める覚悟を決めるソニア様、何か切ないです…
一方の蒼摩は、親父と邂逅していました。
父・一摩は、反マルス派の聖闘士としてそれなりに信頼と名声を得ていた様子。
それにしても、丸太の所にいる彼らの話は聞き捨てなりません。アテナとマルスが戦っているときに、マルスに説得される聖闘士も出てきたとのことでしたが、もうそれ、アテナの聖闘士じゃないしw
と、そこへ幼少期の蒼摩登場。
「早く家に帰って、一緒に鶏のトマト煮を食べよう」と、やたら鶏のトマト煮をプッシュしていました。
が、一摩は鶏のトマト煮を食べることはありませんでした。
ソニアに狙われているのをわかっていて、一摩はケリをつけようとします。
しかし、一摩はソニアと戦おうとしません。
「子供とは戦えない」
と余裕カマしつつカッコイイこと言う一摩。
「マルスはこんな子供を戦わせているのか。だとしたら一層マルスは許せんな」
って、それ、アテナ(城戸沙織)のおじいさま(城戸光政)ディスってんのか! ですよ。
城戸光政というアテナを助けた外道老人は、あちこちにこさえた都合100人の子供(男)を孤児として遇し、就学前の児童を聖闘士にするために世界中に派遣。うち90人は生死不明となり、残り10人は青銅聖闘士として戻ってきたら、銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)という生死を懸けた格闘技の興業を準備。この時、光政自身は既に死んでいましたが、孫娘と名乗る沙織(100人も実子がいながら、唯一血縁に無い少女が光政の財産を相続しているという理不尽!)がえっらそうな物言いでそれに出ろと指図するわけです。
…改めて書いてて思ったんですが、これ、日本のマスメディアは何やってんですか!? 資産規模から言ってもとんでもない組織であることは明々白々のグラード財団に、こんなどす黒い児童虐待スキャンダルが渦巻いてるんですよ!
しかも、旧作の年齢設定では、ほとんどがティーン・エイジャーです(星矢は何と13歳!)。ムウとアルデバランが20歳、サガですら28歳というのに愕然とした覚えがありますが、聖闘士の大多数が未成年という、ちょっと考えられない環境にあるわけです、聖闘士業界は。
おそらく、パライストラというのは、10代の子供を鉄砲玉にしているという世間の非難をかわすために、聖闘士達に就学機会を与えているとの方便を目的として、グラード財団が作ったものだと思います。そうすると山奥の、湖に囲まれた上に高い塀で囲われていたパライストラの姿にも納得がいきます。
何だかパライストラって、ダウンタウンの浜ちゃんが行ってた高校みたいに見えてきました…
と、ここで予期せぬ展開が!
余裕ぶっこいてた一摩が、ソニアに気を許していた刹那…
この後、ソニアは絶命した一摩の側で泣きじゃくります。人を殺めてしまった後悔、優しい一摩を不意打ちした後ろめたさ、でも父母に認められたかった、そこにしか生きる価値を見いだせなかった自分の追い詰められた状況…泣きじゃくるソニアの心情はわかるような気がします。
が、一摩の方は…ぶっちゃけ、しょぼくね?
人を殺したことも無く覚悟も決まってない子供だと侮って、余裕ぶっこいてたら殺された、ってことですから。そりゃ「負け犬」と悪口言われても仕方ないわ…とちょっと思ってしまいました。
一摩を倒すという命を達成するも、心中に割り切れないものを抱えているソニア。
それをマルスが叱責します。
が、これ、ソニアの心の弱い部分に忍び寄る、闇が作り出した幻影でした。
闇に引きずり込まれていくソニア。
そのソニアを助けたのは…
蒼摩でした。
「お前は俺の敵だ。俺以外に倒されて死なれるのは御免だ!」
とツンデレな理由でソニアを助ける蒼摩。すっかり咬ませ犬キャラから脱しています。
まさかの邪武さんによる調教でパワーアップしたのか、それともラテン系でそれほど深く物事を考えないために闇につけ込まれる心の弱さを持ち合わせていなかっただけなのか、とにかく蒼摩は闇に全く影響を受けず、必殺技で闇を吹き飛ばします。
二人がいたのは、愛と復讐の部屋、だそうです。
「礼など言わぬ! その甘さをいずれ後悔させてやる」
と吐き捨てるソニア。その言葉に動じない蒼摩。
…これ、恋愛フラグ立った?
先週も出てきた、この逆さメドゥーサ。
どうやらここが闇の遺跡だそうです。
先に闇の遺跡に辿り着いていたユナ達と合流。
そして、残るは光牙・アリア、そしてプリンス・エデン。
プリンス・エデンの前に現れたのは…
闇の幼女、こええよ、怖すぎるよ!!!!!!!!
本物のアリアは…
「お前は引っ込んでろ! 自分で光ろうとするな!」
と、やや低次元の罵声。お前の母ちゃんでべそレベルの言いぐさでしたorz
そして、光牙の前に現れたのは…
闇仕様の沙織さんでした。
その沙織さんから、まさかの一言が告げられます。
「光牙、あなたの本当の属性は…闇」
どういう展開になるのか、ちょっと心配なくらい気になります。