2013年4月21日日曜日

[聖闘士星矢Ω・第54話] ユナの迷いは思春期が原因!

ユナの心の迷いは、思春期(第二次性徴期)に伴うもののようでした。
それを見抜いていた貴鬼はなかなかにムッツリスケベです。
《あらすじ》 第54話 勇気を力に!聖衣よ、生まれ変われ!
光牙と蒼摩は仔獅子座の聖衣を修復するため、修復師の貴鬼がいるジャミールへと急ぐ。そのジャミールでは、一足早く聖衣を修復するためユナがおとずれていた。だが、修復された鷲座の聖衣を装着できずおどろくユナ。貴鬼から心に迷いがあるから聖衣を装着できないと言われ、ユナは自分が戦うことを恐れていることに気づく。そんなユナをなぐさめようとふたりだけで出かけた羅喜だったが、そこへ姉弟パラサイトが刺客として現れた!
公式サイトより)
貴鬼に聖衣の修復を頼もうと、はるばるジャミールにやってきたユナ。
マルスとの戦いが終わってそれほど日は経っていないはずですが、その成長ぶり(特に胸部)には目を見張るものがあります。
『聖闘士星矢Ω』第54話
笑顔でユナを出迎える羅喜。
『聖闘士星矢Ω』第54話
元ムウ様の屋敷は、貴鬼が住むようになって1階に出入り口をつけていました。
かつて紫龍に1階をぶち抜かれてエラい目に遭わされた反省からでしょう。

中は意外と殺風景で、木のコンテナがうずたかく積まれただけの暗い倉庫のような部屋。まるでマフィアが麻薬の取引をする倉庫のようです。もしかすると貴鬼も食い扶持を稼ぐために、中国とインドの国境であるジャミールで三角貿易の一端を担っているのかも知れません。
『聖闘士星矢Ω』第54話
(修復された聖衣石を見て喜ぶユナと羅喜。盗み出された宝石の闇取引と言っても何となく通じてしまいそうな背景です)

ただ、聖衣は修復されたとはいえ、ユナの心の中には迷いがありました。再び戦いの場に身を投じることに恐れを感じているとのことでしたが、前期のユナはそういう悩みと正反対のキャラでした。
どうしてそんなことに悩み出したのだろうか、と見ていて思いましたが、おそらく、胸が大きくなったことから明らかなように、第二次性徴期における心身の変化に伴う不安だろうと思われます。
『聖闘士星矢Ω』第54話
(ユナの胸を見て心中の不安まで読み取った貴鬼。冷徹な目をした変態紳士です。山での生活が長いだけに、ユナになにかし出さないか、一抹の不安すら覚えさせます)

貴鬼様の変態的洞察を知る由もない無垢な羅喜。
気持ちが沈んでいるユナを元気づけようと”秘密の場所”まで案内します。
『聖闘士星矢Ω』第54話
が、そんな羅喜の気持ちは寄ってたかって踏みにじられることに。
羅喜の秘密の場所である花畑に、パラサイトの姉弟が現れます。
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
この右側のメトネというのが、やたら姉をヨイショするシスコン野郎でした。
聖闘士星矢という作品は、そうでなくとも星矢のシスコン、氷河のマザコン、一輝・瞬のブラコン兄弟など近親者に対する偏愛が強い人たちがてんこ盛りですが、こいつもなかなかあからさまです。前髪を下ろして顔を隠している姉の左側から「姉様、お美しい」と言うところからも、メトネがなかなかの筋金入りであることがご理解いただけるかと思います。

『聖闘士星矢Ω』第54話
(ユナを憂えて佇む変態紳士・貴鬼)

貴鬼の懸念通り、ユナはその迷いから聖衣を纏うことができません。
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
(ここぞとばかりに高笑いするシスコン弟・メトネ。敵の高笑いはそのまま惨敗フラグを表します)

聖衣が纏えず、敵の刃物のような爪攻撃を受けるユナ。
『聖闘士星矢Ω』第54話
その割に、服はそのまま。どないなっとるんでしょうか。
『聖闘士星矢Ω』第54話

秘密の花畑を荒らされ、ユナを攻撃する敵に腹を据えかねた羅喜。
サイコキネシスの使い方が怖すぎますが…
『聖闘士星矢Ω』第54話
クロノチェックが入るとしっかり雑魚であることが判明しました。
『聖闘士星矢Ω』第54話
「羅喜!」
と叫ぶユナ。ユナはパラサイトの時を止めるこの力を知らないわけですから、驚いて当然でしょう。
『聖闘士星矢Ω』第54話

と、そこに鬼畜の一打が!
『聖闘士星矢Ω』第54話
ユナを助けに来た光牙は、シスコン弟の前で先に姉の方を吹っ飛ばします。
これ、かつて「夕やけニャンニャン」でおニャン子のファンと揉めた大竹まことが、ファン達の大事にしているおニャン子達に向かってケツを見せたくらい鬼畜な所行です。光牙は着実に闇の小宇宙と共に生きていることがわかりました。

一方、聖衣の修復が終わった蒼摩。
『聖闘士星矢Ω』第54話
(どうも金の玉を見ると巨人小笠原を思い出してしまいます)

聖衣石の形状を打ち破った(シャイナさんの言葉を借りれば「一皮剥けた」)新生・小獅子座の青銅聖衣。オブジェが腰の引けた獅子舞のように見えなくもないです。
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
この爪が、なぁ…

一方その頃、ユナを庇って戦いながらも、ユナの弱気を励まし、説得する光牙。
その熱い言葉は、第二次性徴期というよりも、単なる中二病のようです。
『聖闘士星矢Ω』第54話
前期では光牙が闇に取り込まれるたびにユナが引き戻すという関係でしたが、今期は光牙がユナを支えています。この二人の関係性の変化の中に、思春期の乙女心を見るのは間違って…いますね、反省します。
『聖闘士星矢Ω』第54話
精神的に吹っ切れたユナ。
やはりユナはしっかり者でないと!
『聖闘士星矢Ω』第54話
(このオブジェから首をもたげ、羽を開いた格好になります)
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
アクィラの新生聖衣を纏い、戦うことに迷いがなくなったユナ。
胸の辺りも第二次性徴のボディラインに合わせて余裕を持ったデザインになっています。

と、そこに蒼摩も登場。
羅喜のお気に入りの花畑を屁とも思わぬ登場の仕方に、蒼摩の粗忽者っぷりが端的に表れていました。
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
新生聖衣に身を包んだ二人は、シスコン姉弟を一蹴しました。
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話
『聖闘士星矢Ω』第54話

聖衣がオブジェ型に戻ったため、やたら不便になったようにしか見えません。
『聖闘士星矢Ω』第54話
ちなみに、旧作からそうだったんですが、聖衣を背負っているとき、ベルトが肩に掛かっておらず、重みを肩で支えていないことに注意です。両腕でベルトを引っ張って箱を背中に押しつけていないかぎりこうはならないのですが、原作リスペクトという点ではOKな表現です。

今回、完全に空気だった昴はすっかりいじけてしまいました。
『聖闘士星矢Ω』第54話

さて、次回は五老峰。
父・紫龍から厳しい稽古をつけられているようですが、上半身裸なところをみると、お父さんのよからぬ部分をしっかり受け継いでしまっているようで心配です。
『聖闘士星矢Ω』第54話