2013年4月28日日曜日

[聖闘士星矢Ω・第55話] 紫龍の声は良かったけど…どうなってんねん、ドラゴンの親子!!

 紫龍の声はなかなかGoodだったと思います。
 が、廬山の大瀑布を逆流させられない龍峰に、妻子を危険に晒して身を隠していた紫龍。どちらも私の知っているドラゴンの聖闘士やない!
《あらすじ》 第55話 かけがえのないもの!目覚めよ、龍!
龍峰を迎えに五老峰に向かった光牙たちをパラサイトが襲う。パラサイトの次なる標的は龍峰だったのだ。そのころ龍峰は父・紫龍から廬山の大瀑布を生身で逆流させるという厳しい修行を受けていた。マルスとの戦いも終わり、家族と平穏な日々を送れると思っていた龍峰は、厳しすぎる紫龍に不満を隠せない。そして、ついにもう戦いたくないと聖衣石を手放そうとしてしまう。そのやり取りを見て、隠れていたパラサイトが不気味な笑いを浮かべる…
公式サイトより)
 龍峰に会うため、五老峰を目指す一行。
『聖闘士星矢Ω』第55話
 どうでもいいことかもしれませんが、たかが鋼鉄聖闘士の分際で過大なまでの自信と横柄な態度をとる昴を見ていると、いかにも中二病臭く、心の傷をえぐられつつも、「やはり往年の少年漫画の主人公はこうでないと!」などと思ってしまいます。

 マルス・アプスが倒れてすっかり良くなり、ちゃっかり五感まで取り戻した紫龍。
 しかし、平和が訪れたはずの今も紫龍は龍峰をしごいています。
『聖闘士星矢Ω』第55話
 平和な世界で平穏な生活を謳歌することを目的としていた龍峰としては、「何で世界が平和になったのにこんなこと続けなきゃいけないんだ!」と、ある意味もっともな不満を抱いています。
 が、新たな敵がどうこうとか言う以前に、ドラゴンの聖闘士でありながら廬山の大瀑布一つろくに逆流させられてなかったとなると、紫龍父ちゃんが修行を継続するのもわかる気がします。
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
 春麗さんは髪をお切りになったようですが、個人的には三つ編みの方が好みでした。一気におばさんっぽくなったように感じるのは気のせいでしょうか…

 五老峰に向かう一行の前に、パラサイトの雑兵があらわれ、道を阻みます。
『聖闘士星矢Ω』第55話
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『聖闘士星矢Ω』第55話

 五感が回復して話をする紫龍。
『聖闘士星矢Ω』第55話
 旧作の紫龍の声優をされていた鈴置洋孝さんが2006年にお亡くなりになられていたからか、前期では五感を奪われたことにして一切台詞がありませんでした(でも瞬は神谷浩史さんが声をあてられていましたが)。
 今回、成田剣さんが声を当てられていましたが、ほとんど違和感がありませんでした。聖闘士星矢は冥界編で声優交代騒動が起きたりと、声優さんの交代についてはトラブルがあった一方で、牡羊座のムウが故・塩沢兼人さんから山崎たくみさんへの「違和感ゼロどころか交代していたことにすら気づかなかった」という神レベルの交代もあったりします。この紫龍の声優交代もかなり良い方だったように思います。

 さて、「もう戦いは嫌だ…」と往年の瞬のようにウジウジ悩む龍峰。
 そんな龍峰を三級パラサイトのハリメデが襲います。
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
 龍峰がボコられるのは聖闘士として仕方ないのかも知れませんが、そこは車田マンガに出てくる外道キャラのハリメデさん。春麗にも襲いかかります。そしてそれを、身を挺して庇う龍峰。
 聖闘士の我が子ばかりか最愛の妻まで危険に晒されているというのに、伝説の聖闘士である父ちゃん・紫龍は一体何をしているのでしょうか? 昔は頼まれもしないのにすぐ裸になって身を挺して戦っていたというのに、家庭を持つようになって保身に走るようになったのでしょうか。

 そう言えば、聖衣石が転がり、それを壊そうとしたハリメデの攻撃から、龍峰が身を挺して聖衣石を守るシーンがありました。本来我が身を守るべき聖衣を守るため、自分が身を挺して守っているって、よくよく考えると変な話です。本末転倒とは正にこのことを言うのでしょう。

 さて、悩みが吹っ切れて戦うことに腹を決めた龍峰。小宇宙を燃やして新生龍座の聖衣を呼び出します。
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
(新生龍座聖衣のオブジェ形態は、何となく宇宙刑事ギャバンの電子星獣ドルとかぶって見えます)
新生龍座聖衣を身に纏う龍峰。
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
 今期のデザインの傾向はクリスタル的な印象を全般的に受けますが、その中でもひときわガッツリゴツゴツした印象です。個人的には好みと少し違うのですが、常に新生聖衣は目新しくて、それだけでカッコイイと感じてしまうのも確かです。

 聖衣を身に纏った龍峰の廬山昇龍覇により、ハリメデは三級らしくやられて去ります。
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話

 全てが終わってから出てくる紫龍父ちゃんと光牙たち。
 光牙たちはパラサイト雑魚の相手してたから仕方ないとしても、やはり紫龍父ちゃんはいかがなモノかと思います。自分が身を挺して戦っていた頃から、春麗はデスマスクに滝壺に落とされたりと酷い目に遭ってきているわけですから、五体満足で暇している今くらいは身を挺して助けてやれよ、と改めて思わされました。

『聖闘士星矢Ω』第55話
(くすっ、と笑う龍峰の仕草が、どうも尾木ママ系なのが気になります)

 一級のロリコンお守り・タイタンさんはパラス様の健やかな眠りをしっかり見つめていました。
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話
『聖闘士星矢Ω』第55話

 敵が外道で、王道な展開の見やすい話だったなぁ…と思っていた矢先、次回予告で度肝を抜かれました。
『聖闘士星矢Ω』第55話
 しかも、光牙の内容紹介のナレーションは、なぜか演歌の司会のよう。
大都会に狼の声が遠く響く
闇の奥 光を求める忍びが一人
聖衣を纏い 戦いの道に戻るのか
マイクを握り 心の叫びを刻むのか
栄斗、夢を追う狼よ
人生を懸けて 突きに向かって叫べ
次回、聖闘士星矢Ω
「心に響け!栄斗のシャウト」
最後に全部持っていかれました…