2012年9月23日日曜日

おかっぱ怖ええよ、おかっぱ! (聖闘士星矢Ω 第25話)

 恥をかくことよりも、恥をかいたときの態度で、人間の値打ちは決まってくると思います。

《あらすじ》 第25話 未知なる領域!めぐりあいの時!
ふたたび拳を交えた光牙とエデンだったが、突如、現れた闇に飲み込まれる。さらに闇は周囲にいた蒼摩たちをも飲み込んでしまった。やがて目を覚ましたユナ、龍峰、栄斗の3人は「悔恨」「贖罪」と書かれた扉の前へとたどり着く。意を決して扉の中に入った3人は、ふたたび闇に包み込まれてバラバラに引き離されてしまう。闇が晴れて、3人が目にした場所、それは自分たちの心に残る光景、過去の世界だった!
公式サイトより)
 前回、「けんかをやめて~」の流れでいきなり光と闇が出合い、闇に吸い込まれた若き青銅聖闘士達。
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
 「みんな、闇に飲みこまれてはダメ!」と、高台から青銅聖闘士達を案じて叫ぶシャイナさんの危機管理能力には見習うべきものがあります。

 闇の中で気がついたユナ・栄斗・龍峰の三人。
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
 彼らの目の前には、「後悔」と「贖罪」とギリシア文字で書かれた巨大な扉がありました。
『聖闘士星矢Ω』第25話
 見るからに禍々しい扉を開ける三人。
『聖闘士星矢Ω』第25話
 彼らは、それぞれの過去の世界と対峙することになります。
 (以下、わかりやすくするため、本編の流れと違う順序で進めます)

■ユナの場合

 ユナは、戦火で荒れ果てる前の故郷にいました。
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
 戦争で死んだはずの幼なじみが目の前に立っています。
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
(幼なじみとの思い出)

 ユナは、幻覚の世界であろうとも、聖闘士である今なら、目の前に迫る戦火を防ぐことができる、と、幻覚世界の故郷を守ろうとします。ただ、「故郷を守れなかった。それが私の後悔…」みたいなことを言ってましたが、当時幼女だったユナにそんなことできるはずもなく、それを後悔というのは無い物ねだりな気がします。
『聖闘士星矢Ω』第25話
 この回は、ユナ・栄斗・龍峰パートの話が同時並行的に進んでいたので、多分この子が闇の化身として怖いこと言い出すんだろうなぁ…と心して見てましたが…

 「ユナ、またひとりだけ逃げるんだ…」という幼なじみの表情は、構えてても怖かったです!
『聖闘士星矢Ω』第25話
 ホラーやサスペンスのエロゲーで見たことあるよ、こんな目!!
『聖闘士星矢Ω』第25話
 「あなたたちを守るために戦おうとしてるの」というを理解できずに恨んでくる霊って怖すぎます。理不尽な理由で恨んでくる上に説得不可能。ほんで怖いってどういうことよ!

■栄斗の場合

 栄斗は、いきなりジャケット忍者の師匠・兄者が目の前に座ってました。
『聖闘士星矢Ω』第25話
 「ワシ、忍者やからそういう幻覚、効きまへんで」と随分醒めたことを言う栄斗。
 それに対し、「そんなことはお見通しよ。それでもお前の心をえぐってやるために出てきたんだよ」と、なかなかに開き直ったことを言う闇の化身兄者。
 「なぜ、あのとき、俺を置いて逃げた? 見殺しにした? お前は俺から聖衣を受け継いだつもりだろうが、俺はお前に聖衣を譲ってなどいない!」
 とイヤ事を言いつつ攻撃してくる兄者。似たようなことは栄斗の親父も言って言葉嬲りをしてきたけど、あのとき兄者は「逃げろ」って言ってるはずなんですよ。未熟な栄斗を巻き添えにしたり、人質に取られて不利になったり、そういうこともあるから逃げるが卑怯だとか見捨てるだとか言うのは違うように思うところです。
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
(親父に一度同じ嬲り方をされていたためか、さほど効いていない栄斗)
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話

■龍峰の場合

 龍峰は、パライストラに来た頃に舞い戻っていました。
 龍峰がパライストラに入学した時、同期入学したのが山猫座・リンクスのミラポロス。その実力と才能は周囲も認めるところであり、黄金聖闘士になるという野望を胸に秘めた自信家です。
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
 修業時代のユナと蒼摩。そう言えば蒼摩さんはここのグループには入れて貰えなかったんだ…(蒼摩さんがはみごにされた理由は次回予告でわかりました。咬ませ犬から出世してんじゃん、蒼摩さん!)
『聖闘士星矢Ω』第25話
 「俺は一刻も早く黄金聖闘士になるんだ! それまで一度だって負けられない!」というミラポロスの夢とも野望ともつかぬ話を聞かされた龍峰。ミラポロスのこの言葉に配慮したせいで、後に龍峰とミラポロスの仲はこじれてしまうことに。

 柱に属性攻撃をしかける演習授業でミラポロスよりもすごい実力を発揮する龍峰。周囲が「ミラポロスよりすげーよ!」と空気の読めないもてはやし方をしたため、ミラポロスと龍峰の間には気まずい空気が流れ出します。
 そんな二人が授業で組み手をすることに。(ゲオルゲス先生、懐かしい!)
『聖闘士星矢Ω』第25話
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『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
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 このとき、龍峰はミラポロスよりも強かったようなのですが、ミラポロスの言葉が頭に残っていたことや、彼が自分の実力にプライドを持っていたことに配慮し、七勝七敗で千秋楽を迎えた力士に配慮する勝ち越し力士のような無気力相撲をとります。
 しかし、体がひ弱で角界に身を置いたことのない龍峰は、「後は流れで」というように上手くできなかったため、ミラポロスに配慮がバレてしまいます。
『聖闘士星矢Ω』第25話
 手を抜かれたことで、普通にフルボッコにされる以上にプライドを傷つけられたミラポロスは、「ちゃんとやれよ!」と龍峰にキレた後、パライストラを飛び出し、その後何かの事故で死んだそうです…orz
『聖闘士星矢Ω』第25話
『聖闘士星矢Ω』第25話
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 (「俺が死んだのはお前のせいだ。だから命をもって償え」と無茶を言うミラポロス)

 これについて、龍峰自身も全力ファイトをしなかったことを悔やんでいるようです。それが後に光牙との全力ファイトにつながったのだとすれば、龍峰は確実に成長していると言えます。

 しかし、それはそれとして、このミラポロスの言い分ってどうなんでしょうか?
 一見すると、龍峰の気持ちは分かるけど、共に切磋琢磨する仲間に要らぬ遠慮をした龍峰が悪い、とも言えそうです。
 が、私はそうは思いません。自信家になるのも結構ですが、それが友達に本音を言わせない傲慢さとなって友からの忠告を圧殺してしまっていたのは、ミラポロスの人間性に問題があったからです。それはミラポロスの人間的な未熟さでしょうが、その未熟さはどこかでデコチンを打って気がつくしかありません。ミラポロスにとっては、龍峰にそういう一種憐れみのような配慮をなされてたことに気がつく、という形でデコチンを打ったわけです。
 そりゃあ自信家のミラポロスにすれば、実力が下だと思っていた龍峰に配慮されてたと知れば頭にくるでしょう。しかし、一時は怒りに駆られたとしても、これを機に、自分より実力のある人間がいることを事実として認めることと、友達に本当のことを直言してもらえなかった己の人間性の問題点を直視し、改めていくしかありません。
 自信過剰や勘違い自体はあっても仕方ないですが、それが勘違いだとわかったときの恥ずかしさやみっともなさを、「本当のことを言うてくれや!」と友人のせいにしたとき、その対応こそが本当に恥ずかしくてみっともないことだとおじさんは思うわけです。

 さて、闇の化身にそれぞれ絡まれた三人は、必殺技でそれを振り切ります。
『聖闘士星矢Ω』第25話
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(※ ユナが吹き飛ばしたのは故郷に迫り来る軍隊(闇)で、幼なじみのおかっぱ幼女にではありません!)
『聖闘士星矢Ω』第25話
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『聖闘士星矢Ω』第25話
(この技で黄金聖闘士狙いはないわー。明らかに雑魚キャラの必殺技じゃん!)
『聖闘士星矢Ω』第25話
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 それぞれに闇を振り払った三人は、出口らしき扉の前にいました。
『聖闘士星矢Ω』第25話
 それを開けると…
『聖闘士星矢Ω』第25話
 え? またペルセウス座!?

 次回は蒼摩の親父とソニアの因縁が語られるようです。これは楽しみ!