本作最大の山場はここ!
高校野球地区大会決勝・日の出商業高校戦。プレイボールのかけ声と共に、不屈が放った初球は、強烈なピッチャー返しとなって不屈を直撃!
そのまま意識を失った不屈が、次に目覚めたのは9回表。
ずっとライトに寝かされていた不屈が目を開けたとき、飛び込んできたのはスコアボード。そこには信じられない点数が。
115対3――
逆境と言うにはあまりにも絶望的な状況。
しかし、不屈は監督にこう言い放ちます。
たかが100点差!これを初めて読んだときは我が目を疑いました(笑)。だって、野球の試合やってて、「100点差」の前に「たかが」がつくんですよ!?
とにかく、逆転のためにはまず9回表を抑えるしかない不屈。
そこで不屈は、自らの魂を込めた一球を投げます。
男の魂充電完了!!名付けて「男球」。
うん、理屈っぽい説明は一応してあるようにも読めるんだけど、これ、『聖闘士星矢』以上に根性論ですよ(笑)。男の魂を小宇宙(コスモ)に読み替えても違和感なく読めますから!
でも、男球をバットに当てた打者が全身の骨を複雑骨折してるのはさすがに描きすぎだと思います(笑)。
9回表を抑えた不屈のやる気パルスは他のナイン達にも伝播していきます。
そしてその「やる気パルス」は、不甲斐ないバッティングをやじる応援団にも。
きさま!!
それが敵に100点差もつけられたチームのキャプテンが、応援団に向かって言う態度かっ!!
勘違いするなっ!!これで説得される応援団も応援団ですが(^^;)、ここに表れているのが「テンションによる説得」です。
100点差をつけられだけで――
まだ、負けたわけじゃない!!
その勘違いを正せぬ応援団なら、出ていってもらおう!!