2012年8月31日金曜日

100字紹介・2012年8月分

crossreviewというサイトで、毎日一冊のペースで本を中心としたアイテムを100字で紹介しています。
今回は2012年8月分のまとめです。

採点基準 (かなり主観が入ってますので、一応の目安としてご理解下さい)

・1~5点…紹介しません。読んで欲しいものだけご紹介したいので。

・6点…「?」もあるけど一読の価値あり
・7点…面白かった!
・8点…オススメ!!
・9点…超オススメ!!!
・10点…ホームラン級の突き抜けた面白さ!!!
395
みなもと太郎『風雲児たち』(7巻)☆10
みなもと太郎『風雲児たち(7巻)
高山彦九郎の土下座に林子平の上申、どっちもテンション高いなぁ…!田沼意次は優秀な政治家なのにとにかく運がない(地震に浅間山噴火って…)。松平定信はどうしょうもない。長い長い大黒屋光太夫漂流記スタート!
2012-08-01 14:49


396
瀬川松子『中学受験の失敗学』☆8
瀬川松子『中学受験の失敗学
「ツカレ親」をキーワードに、無理な高望みをし、無茶なスケジュールで子供を塾に通わせる親の失敗パターンを解説する。子供の現状をありのままに把握し、その子に合った志望校を選ばないと、かえって酷い結果になる
2012-08-02 11:55


397
井浦秀夫『弁護士のくず 第二審』(4巻)☆10
井浦秀夫『弁護士のくず 第二審(4巻)
作者自身が巻き込まれた盗作事件の顛末を物語化。著作権についてよくわかる入門マンガとしてもよくできていてオススメ。長い裁判の中で当事者の心がだんだん荒廃していく描写もリアルで、血の通った物語になっている
2012-08-03 12:38


398
藤原数希『「反原発」の不都合な真実』☆9
藤沢数希『「反原発」の不都合な真実
原発存廃論を判断するにはエネルギー問題全体を考える必要がある。原発の危険性の陰で見落とされがちな火力発電のリスク・自然エネルギーの非効率性に言及、マスコミでは語られない議論の材料を提供してくれる良書!
2012-08-04 22:14


399
杉山尚子『行動分析学入門』☆8
杉山尚子『行動分析学入門
人や動物の行動を、心的要因(やる気・意欲・根性)に求めず、個体を取り巻く外的環境要因に求める行動分析学。行動の直後の状態(行動により状態が変化するかしないか)に着目する思考モデルは広く応用できる考え方
2012-08-05 21:39


400
笠井奈津子『甘い物は脳に悪い』☆6
笠井奈津子『甘い物は脳に悪い
栄養士の著者による、頭と体に良い食生活の紹介。全般的に普通のことが書かれていた印象。眠気覚ましはコーヒーより水、疲れた時には甘い物よりゆで卵(タンパク質)というのが参考になった。板東英二は正しかった!
2012-08-06 21:50


401
佐藤優・手嶋龍一『インテリジェンス 武器なき戦争』☆8
手嶋龍一・佐藤優『インテリジェンス 武器なき戦争
スパイの世界の情報収集・分析って、そりゃきわどいこともあるけれど基本的には普通のこと。だけどその普通が奥義のレベルにまで達している凄みがある。あと、本書で知った鈴木宗男の凄さ。国際外交のセンス良すぎ!
2012-08-07 23:47


402
荘司雅彦『小説 離婚裁判<モラル・ハラスメントからの脱出>』☆9
荘司雅彦『小説 離婚裁判<モラル・ハラスメントからの脱出>
職場と夫婦間のモラル・ハラスメント(言葉や態度による精神的な嫌がらせ。相手を自罰的な性格に変えて支配する)のことがよくわかる一冊。小説としても読みやすくてGood!離婚のご予定がない人も一読をオススメ
2012-08-08 11:14


403
アルボムッレ・スマナサーラ『怒らないこと』☆8
アルボムッレ・スマナサーラ『怒らないこと
怒りの無力さを知る絶望的な体験を経た後に読んだら、心に染みる染みる。二十代の頃に読んでたら絶対読み飛ばしてたと思う。本と出合ういはタイミングが重要で遅早の問題じゃない。罰としての無視の話が面白かった!
2012-08-09 09:54


404
田口理穂ほか『「お手本の国」のウソ』☆8
田口理穂ほか『「お手本の国」のウソ
少子化対策に成功したフランス、フィンランド式教育メソッド、いかにもお手本になりそうな外国の話には枚挙に暇がない。が、それをお手本にする前に、まずは各国の実情を知っておくべきなのは確か。スノビズム対策に
2012-08-10 23:44


405
中嶋聡『「心の傷」は言ったもん勝ち』☆6
中嶋聡『「心の傷」は言ったもん勝ち
保護が厚くなればなるほど、そこに「甘え」が介在するという構造は根深いテーマである。が、本書はちょっと床屋政談的な印象。愁訴や被害の訴えに対して反論が難しい構造は悩ましい問題だが、一方で裁量の広さも問題
2012-08-11 12:12


406
岡田武史・羽生善治『勝負哲学』☆8
岡田武史・羽生善治『勝負哲学
サッカーの監督と将棋棋士、一見異色な取り合わせのようだが勝負についてのアプローチでは共通することが多い。リスクを取り続けないとじり貧になっていく、「集中」とはどういう状態か、など興味深い話が展開される
2012-08-12 10:41


407
剣持まよ『脱・三日ぼうず!続かない女のための続ける技術』☆7
剣持まよ『脱・三日ぼうず!続かない女のための続ける技術
『続ける技術』の石田淳さんが監修で、作者が日記・家計簿・仕事の時間管理をどうやって続けられるようになったか、その過程を描いたルポ漫画。石田氏の行動科学の原理はシンプルで、その応用・実例として参考になる
2012-08-13 23:00


408
渡辺明『頭脳勝負』☆9
渡辺明『頭脳勝負
将棋界の第一人者にしてポスト羽生世代の旗手である著者が、プロの将棋界のシステムや、将棋というゲームの構造・本質を明快に解説した本。将棋に興味のある全ての人にオススメ。ありそうで無かった将棋観戦ガイド!
2012-08-14 23:26


409
中島らも『舌先の格闘技』☆8
中島らも『舌先の格闘技
悪口・へらず口の解説が滅法面白く、もっと読みたくなる。低次元な罵声は無視するか相手のレベルに降りていくしかないという点で厄介である、というのは卓見。後半は対談集。吉村智樹のリアルパラダイスの話に爆笑!
2012-08-15 23:34


410
安田将三・石橋孝太郎『朝日新聞の戦争責任―東スポもびっくり!の戦争記事を徹底検証』☆8
安田将三・石橋孝太郎『朝日新聞の戦争責任―東スポもびっくり!の戦争記事を徹底検証
朝日新聞が戦時中に戦争礼賛報道をした実態は知っておくべき。しかし本当に考えるべきは、戦後も根っこのところではこの体質が全く変わっていないこと。第四権力たる言論機関のモラルとは何か、を考えさせられる一冊
2012-08-16 21:52


411
梅棹忠夫・小山修三『梅棹忠夫 語る』☆10
梅棹忠夫・小山修三『梅棹忠夫 語る
梅棹先生の語りが、関西弁で語ったそのままで収録されており、ざっくばらんな人柄がリアルに伝わってくる。「自分でやる」ことの大切さには共感を覚える。多岐にわたるジャンルで、生きた学問の面白さを伝える対談本
2012-08-17 13:02


412
竹内吉和『発達障害と向き合う』☆9
竹内吉和『発達障害と向き合う
聞く力がない=「聴覚的短期記憶」が弱いために聞いたことを覚えていられない、というのは目から鱗だった。発達障害について正しい科学的認識を持つことの大切さがよくわかる。人間、理解できたものには怒らないから
2012-08-18 20:32


413
呉智房『健全なる精神』☆9
呉智房『健全なる精神
著者が2000年代前半に書いたものの集成。短いものが多いので読みやすい。一部過去の著作で読んだ話も見受けられたが、本の紹介や言葉の知識など、学ぶべき事は沢山あった。モノを知らないと議論はできないと痛感
2012-08-19 23:47


414
石川雅之『人斬り龍馬』☆7
石川雅之『人斬り龍馬
『もやしもん』の著者による幕末モノの短編集。NHK大河ドラマ「龍馬伝」での福山雅治が演じてたイメージを壊したくない人は読まない方がいいかも?(笑)併収の「二本松少年隊」は白虎隊の話(※)静謐な印象を受けた。
2012-08-20 23:54

※ 二本松少年隊は白虎隊とは別組織である旨、ご指摘いただきました。お詫びして訂正します。(ご指摘下さったnabe様、ありがとうございました)

415
週刊少年『』(01)☆9
週刊少年『』
CSの同名の番組の書き起こし本。10人のマンガ家に100の質問をするインタビュアー・船越英一郎が秀逸!知識量・マンガ愛・マンガ家へのリスペクト、どれをとっても古今最高クラスのインタビュアーと言って良い。
2012-08-21 23:29


416
田中茂範・佐藤芳明・河原清志『イメージでわかる単語帳』☆9
田中茂範・佐藤芳明・河原清志『イメージでわかる単語帳本書は英単語のコアイメージを説明することで、その言葉の意味とニュアンスを理解することができるようになっている(特に冠詞と前置詞は日本語に対概念がないので、そういうものとして理解するしかない)。オススメ。
2012-08-22 14:31


417
河合太介・渡部幹『フリーライダー』☆9
河合太介・渡部幹『フリーライダー
組織にただ乗りするフリーライダーを4分類し、それぞれの特徴と発生の経緯、そして対策を社会心理学の知見を交えながら論じる好書。思い当たる節があり過ぎて終始苦笑い。「罰に注意」と「毒されるな」にはなるほど。
2012-08-23 14:02


418
福嶋隆史『国語が子どもをダメにする』☆9
福嶋隆史『国語が子どもをダメにする
国語教育と入試国語の問題点を指摘し、国語力とは何かを提示した上で、改革の提言をしている本。国語力を論理的思考力と定義し、その要素を3つにまとめてある点が素晴らしい。著者のメソッドは、大人も参考になる!
2012-08-24 15:55


419
石黒圭『文章は接続詞で決まる』☆9
石黒圭『文章は接続詞で決まる
接続詞について過不足無くまとまった説明がなされている。通り一遍の解説だけでなく、なぜそうなるのかにまで言及されている。文章を書いていて接続詞に困ったときに、レファレンス本として座右に置いておきたい一冊
2012-08-25 10:36


420
石黒圭『「予測」で読解に強くなる!』☆8
石黒圭『「予測」で読解に強くなる!
文章の「予測」にテーマを絞り、予測について基礎的なことを丁寧に説明した本。正直かったるく感じる部分もあるかも知れないが、それは本書の仕事の丁寧さの証明でもある。読解力に自信の無い中高生・大人にオススメ
2012-08-26 12:48


421
関正生『世界一わかりやすい中学英語の授業』☆9
関正生『世界一わかりやすい中学英語の授業
英語の「なぜ?」に正面から答えてくれている貴重な本。どんなに詳しくても、用例と意味の羅列しかなければ、いつまで経っても英語を使えるようにはならない。本書を読むと中学時代に習った英語って何?と思わされる
2012-08-27 23:06


422
田中茂範・佐藤芳明・河原清志『イメージでわかる単語帳 part 2』☆8
田中茂範・佐藤芳明・河原清志『イメージでわかる単語帳 part 2
前著(part1)の補足的な本。本書とpart1を持っていれば、中学英語の基本単語についてしっかりした理解(コアイメージ)を持つことができる。もし自分に中学生の子供がいれば迷わず買い与えているだろう本。
2012-08-28 12:08


423
岡田斗司夫『レコーディング・ダイエット決定版』☆6
岡田斗司夫『レコーディング・ダイエット決定版
『いつまでもデブだと思うなよ』の改訂版。追加情報はほとんどないが前著の内容がよりコンパクトにまとまっている。しかし前著の第1・2章がカットされているのは、モチベーション形成に必要な導入だっただけに疑問。
2012-08-29 14:51


424
福嶋隆史『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』☆9
福嶋隆史『「ビジネスマンの国語力」が身につく本
小・中・高生に国語を教えている著者が、大人向けに国語力を紹介した本。国語は論理的思考力であると定義し、それを「言い換える力」「比べる力」「たどる力」の3要素にまとめて解説。シンプルだが、これで必要十分。
2012-08-30 12:36


425
呉智房『真実の「名古屋論」』☆7
呉智房『真実の「名古屋論」
著者があちこちで書いてきた岩中祥史『中国人と名古屋人』批判を軸に、名古屋文化のあれこれを紹介した本。トンデモ県民性論に対して、「お前ら、モノを知らなさすぎ!」と繰り出される民俗・文化の話が滅法面白い。
2012-08-31 12:42