古典よりも日本語(特に表記)の歴史について、橋本節でねちっこく丹念に書かれた本。これですぐ古典の授業がわかるようにはならないだろうけど、古典を学ぶ上で必要な、それ以上の文化的教養が身につく。オススメ!(crossreview)
いかにも著者らしい古典入門。
「古典」とは何か? という根っこの所から説明をはじめ、日本語の歴史、日本語の文章の歴史を丹念にたどってゆきます。
これを読んだからと言って、すぐに学校の古文の成績が上がるわけではないと思います。が、古典を理解するベース、下支えとして、本書の内容は確実に役立ちます。もちろん、今更古文の授業やテストを受ける必要の無い大人でも、本書は日本文化の歴史についての教養書として十分楽しめます。