《あらすじ》 第38話 勇敢なる反逆!エデン、決意の闘志!青銅聖闘士たちに「アイツ、髪の色が…」と触れられただけで、髪の色が白(ないし銀)に変わった理由はスルーされたエデン。
力を合わせてフドウと戦う光牙たちだったが力及ばず倒れてしまう。そんな時、エデンが処女宮に現れる。身構える光牙たちだったが、意外にもエデンの目的は十二宮を突破し、父マルスの野望を止めることにあった。こうして戦いが始まったが、光牙たち5人でも敵わなかったフドウを相手に、エデンは一歩も引かない実力を見せる。光牙たちも戦いに加わろうとするが、エデンの一撃が彼等に向けて放たれる!
(公式サイトより)
フドウははじめ、マルスの息子であるエデンが自分に敵対する事情がよく飲み込めていませんでした。
「マルスの息子である貴方なら、十二宮を自由に行き来出来るはず…?」
と、もっともな疑問を口にします。
それに対し、「自分は反逆者になった」と言いだし、「父を止めるため、最大の味方であるお前を倒す」とか訳のわからないことを言うエデン。いや、親父を止めたければ、十二宮をスルーして最上部までいきなり行き、そこで親父に直談判すればいいんじゃね? アリアが救おうとしているこの世界が滅びるまであと7時間しかないのに、黄金聖闘士と戦ってる暇なんてないでしょうに。
カテキョのミケーネは、物事の優先順位とか目的を遂行するとはどういうことかとか、そういうことをちゃんとエデン坊ちゃんに教えとくべきでした。
(黙って上まで行けばいいのに、わざわざケンカふっかけてくる頭の悪さに呆れ気味のフドウ)
明王来臨 カーン!
いきなり吹っ飛ばされるエデン。
吹き飛ばされて池に落ちた後、紐状の小宇宙を引きちぎるエデン。
どうみても挨拶代わりに一発もらっている図にしか見えない所、龍峰は「フドウの攻撃を打ち破った!」と、ずれたコメントをしています。
エデンの反撃をあしらい、「頭を冷やせ」と羂索で縛るフドウ。
しかし、エデン坊ちゃんはこれも引きちぎってしまいます。
ああ、また5万2千円が…
続くエデンの反撃は、一瞬フドウを動かすことに成功しました。
「後悔」をエネルギーに戦うと述懐するエデン。
「言葉の意味はよくわからんがとにかくスゴイ思いだ」ということで、フドウはその思いに応えるべく、更なる高みにのぼると言い出します。
フドウは三輪身(さんりんしん)と言う三つの姿を持っているそうです。ちなみに、三輪身については以下のとおり。
【三輪身(さんりんしん)】
すべての仏像は、大日如来の分身とされ、すべて大日如来に帰一し、
仏教の「教え(輪)」を説明するための手段として、3種類の姿(身)になって我々の前に出現しているといわれる
<自性輪身(じしょうりんしん)>
宇宙の真理そのものであり、それ自身が救い主で厳然として存在する如来の姿
<正法輪身(しょうぼうりんしん)>
真理を体現した理想的人間像を象徴した菩薩の姿
正攻法で慈悲により我々を救う如来の分身
<教令輪身(きょうりょうりんしん)>
素直に仏法に従わない者を無理矢理にでも導き救済する明王の姿
忿怒(ふんぬ)した形相で、強引に救いとる如来の変身した姿(「京都通百科事典」ホームページより)
平たく言うと、フリーザ様と一緒、ということです。
(フリーザ様の方が1つ形態が多いけど)
不動明王はスパルタ体罰モードでしたが、菩薩の優しく教え諭すモードに変わりました。
安らぎの小宇宙にすかり癒される人たち↓。
ですが、惚れた女が死んだことをグチグチ言ってる二人は全然癒されません。
この二人の姿を見ていると、「愛は執着であり煩悩である」と言ったブッダの教えの意味が何となくわかるような気がしてきました。
アリアを失った絶望を滔々と語るエデン。アリアと聞くと目が条件反射的に闇の小宇宙モードになる光牙は、「お前ならマルスを止められたはずなのに、あのとき何もせず、今更親父の目を覚まさせようなんて遅いんだ」ともっともなツッコミを入れます。そんな光牙を見る、ダメ男を哀れむようなユナの視線がまた痛い。
言われたエデンは反論せず「そうだ、何もしなかった」と、三角座り野郎であることを認めます。
が、そこから「その後悔だけが僕を突き動かしている」→「だからお前らと一緒に戦う気は無い」→「だから僕の邪魔をするな!」→攻撃
まさかの逆ギレ三段論法。
ちょっとごめんなさい、何言ってるのか全然わかんないです…
エデンの遅れてきた反抗期を取り繕うメディアママ。
でも、エデンがこうなったのは二人の責任だと思います。もうちょっとやりようがあっただろう、と。
アリアを次のアテナにし、エデンを次の支配者にするつもりだったのなら、アリアをあそこまでわかりやすく可哀想に育てたのはハッキリ失敗です。せっかく赤ちゃんから育ててるんですから、自然にマルスの望むアテナとしての自覚を持つように育てることもできたはずです。アリアとエデンの間にすきま風が吹いたのもこの両親のせいで、アリアがマルス一家に好意を抱くように育ててれば、エデンとアリアの仲も上手くいき、二人して叛旗を翻すようなことは無かっただろうと思うところです。
エデンとフドウによって、追い出されるように処女宮を通過した五人。
「エデンのことは放っとけ」と恋のさや当て的な感情も見え隠れするものの、合目的的な判断をして先に進むことを主張した光牙。それでいいと思います。
さて、息子のことで冷や汗をかいたメディア様。一計を案じて宝瓶宮に。
何とメディア様、かつて栄人の兄者・初代忍者聖闘士(笑)の芳臣を倒した時計座の白銀聖闘士・時貞に水瓶座の黄金聖衣を呉れてやろうとしています! 逃げてーっ、水瓶座の黄金聖衣ぅっ!!
…しっかり下賜されてしまいました。
カミュ先生も草葉の陰で泣いていらっしゃることでしょう。
しかも、髑髏の影なんか背負っちゃってるし!
どうやら、教皇の幻朧魔皇拳を食らって洗脳されたアイオリアと同じような状態にあるようです。
「魂を売り渡す」という言葉がありますが、ここまでハッキリ意志まで売り渡した奴って、そういないんじゃないでしょうか?(笑)
そんな時貞は、突然「時間拳!」と聞いたこともないような恥ずかしい台詞を叫びます。
すると姿が消え、次の瞬間「ボカッ!」っと殴られる青銅聖闘士たち。
どうやら『ジョジョの奇妙な冒険』のディオと似たような攻撃をしてくるようで、平たく言うとこれです(↓)。
|l、{ j} /,,ィ//| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | < 『おれは奴の前で階段を登っていたと
fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人. | 思ったらいつのまにか降りていた』
ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ | 催眠術だとか超スピードだとか
ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉. | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
/:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________
おそらく「水瓶座」→「水時計」→「時を操る」ってことなんでしょうが、カミュ先生の場合「凍気を操る」→「原子の動きを止める」→「原子時計(を止める)」って感じだったのでしょうか…はい、こじつけですね。
水瓶座の黄金聖衣には強い自我があって云々かんぬん、とメディアは言っていましたが、絶対ウソだと思います(笑)。適当な理由をつけて時貞を洗脳しただけなんじゃないかなぁ。ぶっちゃけ、力を手に入れるために聖衣に絶対服従するという性根自体がクソですが。
一方、処女宮は審判の間モードに。
「なぜです? マルスの息子として何不自由なく育てられ未来を約束されたあなたが、なぜ父に歯向かうのです?」
というフドウの問いに対し、
「僕は行く。父の元へ。自分の足で。自分の力で」
と意味不明な答えをするエデン。
これに対し、「そうですか」と納得したフドウ。どうやらこの問答は禅問答だったようです。…仏教だけにね。
と思ったら、フドウさん「言葉による説得は無力なようですね」とコミュニケーションを諦めました! エデンのアホの子っぷりに愛想が尽きた模様。フルパワーでしばくことに。
それでも立ち上がるエデンの手には、アリアにあげたアクセサリーが。
セブンセンシズに目覚め、「これで終わりだ!」とフドウを吹き飛ばしたエデン。
一方、光牙は時貞に吹き飛ばされ、十二宮の外側を落ちていきました。光牙はこの辺でいっぺん闇に飲まれ倒し、そっから立ち上がってくる筋に入るのでしょうか?