選手名鑑の年俸チェックが趣味という一風変わった主人公・凡田夏之介は年俸1800万の左のワンポイント投手。彼の目線から、お金を通して語られるプロ野球の世界。厳しい世界だけどどこか明るい読後感は作風かな?(crossreview)
「グラウンドには銭が埋まっている」という言葉からつけられたタイトルの本作。プロ野球の世界について、お金を通して知ることができるマンガです。野球と銭、それぞれはあったけど、この取り合わせは今までなかったように思います。それだけに斬新!
主人公・凡田夏之介は年俸1800万円、26歳の左のワンポイント投手。彼の趣味は一風変わっていて、選手名鑑で選手の年俸を調べること。その凡田を通して語られる野球選手の実情がとにかく面白い!
プロ野球選手は怪我との戦いで、いつ怪我で廃業するかわからない。しかも四十前に引退して、次の仕事がある人は良い方で、保障なんて何も無い世界。そんな世界の中でのリアル――。
こういう話って、普通は暗くなりそうなものなんですが、絵のせいか作風のせいか明るくて、読後感はアッサリしてます。
野球が好きな人だけでなく、業界の細かい内情モノが好きな人にもオススメです。読めばプロ野球の(特に地味な選手の)見方が変わります!