2013年1月7日月曜日

[紹介] 石川秀樹『じつはよく知らなかった経済のことがスッキリわかる本』

就活生と資格試験スクール講師の対話形式で読みやすい。経済の基礎の基礎とあるが、東日本大震災や電力問題など、最新の話題も含めた沢山の具体例で説明されているからイメージが掴みやすく、とにかくわかりやすい!(crossreview

 カリスマ試験講師の肩書きは伊達じゃない!
 就活中の大学生と経済塾の人気講師の対話形式で書かれた本書の読みやすさは、類書にない出来と言って過言ではないでしょう。しかも東日本大震災や電力の問題など、最新のトピックを例に説明されており、内容面や説明の仕方でもわかりやすい。これら以外にも具体例がふんだんに使われていますが、長年資格試験スクールの講師としてわかりやすく説明してきた著者の経験が反映されています。マジックワード化しそうな用語が出てくると、すかさずその用語の説明がなされているのも、長年スクールの現場で教えてきた経験に裏打ちされた配慮からくるもの。とにかく説明が丁寧でかゆいところに手が届きます!

 帯には「対話でわかる経済の基礎の基礎」とありますが、通り一遍の基本だけでは終わりません。物の値段を巡る話の中でさらっとクリス・アンダーソンの『FREE』の「フリーミアム」の議論が紹介されていたりして「おおっ!」と驚かされることも。

 経済についてよく知らないと思っている人や、苦手意識が強い人は、一度本書を読んでみて下さい。オススメです。