《あらすじ》 第41話 時貞の野望!時間の果ての覇者!前回、ソニアが散ったときのエデンの表情はこんな感じでした。
時貞と共に見たこともない空間へと飛ばされた龍峰と栄斗。そこは時間の果て、時を超越した空間だった。ここから抜け出すため、龍峰と栄斗は時貞に戦いを挑む。だが、この空間の影響で時貞の時間を操る技は無限の力を持っていた。時貞は受けたダメージをすべて回復し、栄斗たちの動きを完全に封じてしまう。そのころ、十二宮を進む光牙とユナは人馬宮へとたどり着いていた。この宮は射手座サジタリアスの星矢が守護する宮だったが…
(公式サイトより)
これが蒼摩のセブンセンシズだと言うことはさておいても、この表情、姉の身に起こったこと(=ソニアが死んだこと)を感じ取っていたようには…見えませんよね? だけど、星矢のナレーション曰く、感じ取ってたそうです。何でしょう、アリアに対するうじうじ三角座りで身近な人の死に対する哀悼の意を使い果たしてしまったのでしょうか?
天蠍宮に辿り着いたときも、エデンのリアクションは静かなもので、「姉上が自ら選んだ道だ…」と落ち着いたもの。アリアのことで成長したとみるべきか、それとも大して思い入れが無かったと見るべきか…
姉の遺体を前に、しんみりするエデン。
かつての三角座りよりはましですが、こうしている間にも時間は刻一刻と過ぎていくわけです。ちょっと悠長すぎやしないか、と思わなくもないところではあります。
「なぜだ! なぜソニアに黄金聖衣を…!」
と怒り激高なマルス様。
第28話で、
(第28話より)
後妻であるメディアの暗躍や継子いじめにも気づかないボンクラ親父が今頃何怒ってんだ!? 十二宮の戦いが始まってから7時間も経過しているのに、お前は何ボサッとしてたの!? と言いたくもなるってもんです。
それにしても、ここ数回で腹黒クソ女っぷりに拍車がかかっているメディア。完全に黒幕はこの女という感じです。
(「ここまで使えぬとは…全く、最後まで食えぬ娘であった。まあいい、まだ手はある」と内心で外道なことをつぶやくメディア)
目の前に広がる景色に対し、
「また黄金聖闘士の専売特許で、訳のわからない空間に連れてこられたようだ」
と辛辣なことを言う栄人。
なかなかメタなツッコミです。
時貞曰く「時間の果て、時を超越した空間」とのこと。「現在・過去・未来、全てが重なり合う世界」だそうで、個人的には渡辺真知子さんのメッセージを伝えてやってくれないか、と思う所です。
「入り口があれば必ず出口がある! それが摂理だ!」
そういう問題なのかなぁ…
問答が終わり、龍峰・栄人が時貞に襲いかかります。
しかし、玄武との戦いでエネルギー切れだったはずの時貞は、再びエネルギーが使えるようになっていることに気がつきます。
時貞曰く、この時間の果てという場所は、時を操る時貞の能力と相性が良いらしく、コスモを無限に高めてビッグ・バンを起こせばこの空間を抜けられるばかりか、現在・過去・未来につながるこの場所から全ての時間に移動できるようにもなるとのこと。エネルギー切れも心配しなくてよくなるそうで、体を心配しつつ戦ってた時貞もこれで一安心です。
ツッコミどころが多すぎて、どこから正していけばいいのかすらわからない話ですが、龍峰と栄人がピンチだということは何となくわかりました。
一方、人馬宮に到達した光牙とユナ。
人馬宮の中には、懐かしいアイオロスのメッセージが。
このメッセージは新十二宮で復元されたようですが、肝心の星矢も射手座の黄金聖衣もありません。イオニアさん、どういうことよ、これ?
時貞の攻撃に対して防御し、マスクだけが吹き飛ぶ龍峰。
最近、色んなキャラのマスクが壊れていますが、盾の背後に隠れてたマスクだけ壊れるってのはさすがにおかしいでしょ…。「家は焼けても柱は残る」という中島らもが作った鉄筋住宅のキャッチコピーじゃないんだから(笑)。
一方、全てがわかり、諸悪の根源たるメディアを始末しに来たミケーネ。
マルスに道を誤らせたのがこの毒婦であることなど、「今更何言ってんの?」という感じです。素で騙されていたことも含め、だいぶ頭悪いでしょ…
ミケーネの拳を止めたのは、魚座・ピスケスのアモールでした。
このアモール、メディアの弟でした。
この魚座の黄金聖闘士についてはマルスも知っていたのかもしれませんが、もしこれすらマルスが知らなかったとすると、マルスは完全に支配者失格です。嫁に良いように黄金聖闘士の人事を引っかき回されているわけですから。メディアを見ていると、野村監督の妻・サッチーですら可愛く見えてきます(見た目は圧倒的にメディアの方が可愛いですが)。
アモール君のコスモは闇属性のようで、ミケーネとは千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)にもならないとのことでしたが…
怪談で霊に殺された人間のような、この表情一発で消されるというのは、さすがにへっぽこすぎやしないか、と思わされます。
宮が進むにつれて、黄金聖闘士の人材不足が露呈してきた感がありますが、もしかして現在黄金聖闘士でございと居てる奴らも、本来なら黄金聖闘士になれなかったような奴らなのでは…と疑ってしまいます。ソニアにアモールと「縁故就職」が目立ちますが、もしかしてミケーネも本来は黄金聖闘士としての実力が不足していたけれど、マルスが人間時代だった頃からの部下ということで黄金聖闘士にしてもらった「情実人事」だったのでは? という疑いが首をもたげてきます。
姉の身に起こったことはぼんやりとしか気づかなかったくせに、師匠がザコくやられたことはしっかり気づくエデン。
(表情はソニアの時と同じく、狐につままれたような顔をしています)
ってか、まだ姉上の所にいたのか!(笑)
栄人の攻撃を、時間を止めて吹き飛ばすやりたい放題な時貞。
しかし、ここで「兄者」のことを話題にするという余計な一言のために、栄人の心に火をつけてしまいます。
(泣きながら小宇宙を燃やす栄人。泣かされてから急に強くなる幼児を彷彿とさせます)
「お前が積み重ねた時間を奪い取ってやる! 時を制する時貞の奥義でな!!」
と、これまたよくわからない返答をする時貞。クロノエクスキューションを繰り出します。すると…
何ということでしょう! あの黒髪が美しかった龍峰が白髪のおじいさんになったではありませんか!!(→ここ、ビフォーアフター風にお読み下さい)
が、ここで栄人がセブンセンシズに目覚めます。
クロノエクスキューションがはじき返されたのか、それとも暴走したのか、時貞までおじいちゃんに!
技を放つ栄人もおじいちゃんに。
元が時計座の白銀聖闘士だったからか、最後はシルバー対決に。
時貞を倒して元に戻った二人。
さて、どうやってこの場を出るかと思ったそのとき、天秤座の武器が目の前に現れます。
栄人のセブンセンシズを感じ取って居場所を見つけた玄武。
「二度と出られない」と言っていた割にあっさり脱出され、時貞も草葉の陰で泣いていることでしょう。
ミケーネが死んだことを察知したマルス。
え? その程度の感傷だけ!?
マルスって、部下に思い入れがあるのかないのかさっぱりわかりません。
次はいよいよ「黄金聖闘士12名、全て集結しました!」と適当なことを言ってた学園長の登場です。