『日本人の知らない日本語』シリーズの著者らが送る、清少納言・紫式部・藤原道長・安倍晴明・源頼光・菅原孝標女・鴨長明・兼好・ヤマトタケルを紹介した漫画。古文が苦手な子は中学生から読んでおくことをオススメ。(crossreview)
『日本人の知らない日本語』シリーズの著者らが送る、平安・鎌倉時代の有名人と著作の内容をマンガで紹介した本。知識的にはあっさりしていますが、わかりやすく、マンガとして十分楽しめます。
清少納言・紫式部・藤原道長・安倍晴明・源頼光・菅原孝標女・鴨長明・兼好・ヤマトタケルが紹介されています。
才能を鼻にかけた鼻持ちならない才女・清少納言と、何事も考えすぎて先回りして悲観的になる紫式部など、学校の国語の授業ではよくわからなかった古典やその作者のキャラがよくわかります。
塾で国語を教えていたとき、万葉集の山部赤人の長歌を「これ、要するに『富士山パネェッス! 太陽も月も雲も遮るレジェンド、語り継ぐッス!』って言うてるだけやで~」と言ってたんですが、菅原孝標女の姉を不思議ちゃんとして描いてゴスロリ着せてたのを見て、妙な親近感が湧きました。
また、兼好法師の『徒然草』を東海林さだお風の四コママンガにしたのはやられた! と思いました。『徒然草』は2ちゃん語訳したものを以前ネットで見たとき、もの凄く腑に落ちたんですが、それ以来です。
興味のある大人は勿論、古文を習い始める中学生から読んでおくことをオススメしたい一冊です。