《あらすじ》 第46話 光牙とエデン!若き小宇宙よ闇を討て!「アリアの仇!」と父よりも女を取り、実父に襲いかかるエデン。
仮面を外したマルスの素顔に驚愕する光牙とエデン。もはや言葉の届かないマルスと戦う事を余儀なくされる。エデンは光牙をアリアの杖がある頂上へと向かわせ、自分はマルスとの決着をつけるべく戦う。先に進んだ光牙は火星を引き寄せているアリアの杖を止めようとするが、闇の結界に阻まれて近づくことさえできない。なおもあきらめない光牙だったが、そこへマルスが現れた!
(公式サイトより)
前々から言い続けている「私はあなたの創造する世界など欲しくない」を今回も繰り返し言うエデンですが、なぜか今回になってマルスはショックを受けている様子。
「エデン、お前は私を裏切るというのか!」
「新しい世界の創造も、全てお前のために、お前だけのためにしてきたのに!」
前回「正義とは揺るがぬ事っ!」と啖呵を切っていたわりに、ここに来て揺らぎまくりです。
そもそもマルスは無差別テロに巻き込まれて死んだ前妻の復讐をしたかったのか、正義が貫徹される世界を作りたかったのか、それとも息子のために理想郷を作って与えたかったのか。コンセプトがごちゃごちゃになってきて当人も訳のわからない状態になっているようです。
今頃になってエデンの反抗に驚いているマルスですが、エデンの反発は所詮遅れてきた反抗期と高を括っていたのでしょうか。後妻(メディア)がソニアを冷遇していたことや、エデンがアリアに入れあげていたこと、アリアを殺した後、エデンがしばらく三角座りのヒッキーになってしまっていたことに、「黄金聖闘士12人が揃いました」と報告を受けてもそのメンツをろくに確認することすらせず、裏切り者を続出させるわ後妻が勝手に黄金聖衣をホイホイ与えてるわ、愛娘のソニアが死ぬまで蠍座の黄金聖闘士になっていたことすら把握出来ていなかったわ…と、確かに今までのマルスの所業を振り返ると、家庭人としても組織の長(支配者)としてもマネジメント能力に大きな疑問符がつくところです。
その点、プリンス・エデンはアリア一筋で全くぶれていません。マルスの言う「正義」の定義で言えば、エデンの方がよっぽど正義です。
(「あなたは父ではない、私の仇だ!」とまで言っちゃうエデン)
(「一番上にアリアの杖がある。そいつを引っこ抜け」と光牙を先に行かせるエデン。何でそんなこと知ってたんでしょうか。プリンスだから?)
マルスは息子の反逆にぶち切れし、顔中大火災状態に。器ちっちゃ!
ここに来てマルスから小物臭がしだし、器が一気にオチョコレベルに…
(まだやってたのか!その1:やられても怯まず食らいつくマーシアンの人海戦術にむしろ感動している自分がいました)
(まだやってたのか!その2:毎回ワンシーンだけ挟みこまれてダメージを受けるだけのユナ。アモールも早くとどめさせよ)
アリアの杖は闇の小宇宙に守られているため、光牙は触れることができません。
そこにエデンを倒し、光牙を倒そうと十二宮の最上部に上がってきたマルス。
顔が第炎上しているのに加え、体はドラゴンクエストの「うずしおキング」みたいになっていました。
(参考:うずしおキング)
光牙は、マルスのヌーベル・シドゥス・ストームを食らってこの有様に。
引き続きヌーベル・シドゥス・メテオも食らって、遂に光牙は倒れます。
このとき、またマルスは余計なことを言います。
「そうか、お前は守護する星座の一つの力しか持ち合わせていないのだったな。
だが私は違う。もはやこの宇宙の闇の力全てが私の力となるのだ!」
壮大なことを言っているようですが、中身としては「お前、一個上のタケシがバックについてるくらいで粋がるなよ! 俺には空手やってる中学の兄ちゃんがおんねんぞ!」と言ってるのと大した違いはありません。
絶対的な支配者が、己の力ではなく背後の頼みとする力を誇示しだした時点でしょうもなくなるわけですが、マルスのスネ夫的な力の誇示もその道を地で行ってしまっています。
そして、背後関係の数で勝負するとなると、当然こうなるわけです。
そして、マルスとしてはその背後の支えを口でdisることになります。
「見えるぞ、お前をここまで戦いに駆り立ててきた光のかけらが」
「そんな借り物の力で何が出来る!?」
自分が宇宙の闇の力全てを借りてるくせに、太いdisり方をしてきます。
光牙はペガサス彗星拳を放ちますが…
見事に返されます。
吹っ飛ばされ、十二宮から落下しそうになったとき、エデンに助けられます。
「ファイト!一発!」のリポDみたいにがっしり手を取り合いながら、「光が一筋でもあれば前へ進んでいける、それが俺たちの希望だ!」と恋敵間で熱い友情を芽生えさせる光牙とエデン。
気を取り直してマルスに襲いかかります。
アリアと同じようにエデンを貫いたマルス。
しかし、ここでエデンがまさかの泣き落としを敢行します。
ミーシャ、アリア、ソニア、そしてエデンと、「お前が愛した者は全てお前の前から去って行く…」とマルスを諭すエデン。
こんなの効くんかいな? と思ったのは私が軍神マルスを買いかぶっていた証拠となりました。
ほら、見て下さい、このピュアな瞳!↓
「妻が死ななかった世界を、お前たちが平和に過ごせる世界を作りたかっただけなんだ…」とまさかの自省モードに突入。「正義とは揺るがぬ事!」という啖呵を思い出したこっちが恥ずかしくなるようなマルスの豆腐メンタルが露わにされてしまいました。
と、ここでエデンがとんでもないことを言います。
「今だ、ペガサス! 父を倒せ! このときを逃すな!」
完全に隙を突かれ、「私の闇が消えるーっ!」と絶叫するマルス。
何だか色んな意味でエデンは"マルス"の息子だなぁ…と思わされました。
そして、この土壇場で己の間違いに気づいて改心し、最期の力で地球を守ろうとするルードヴィグ。
「ち、父上ーっ!」
しかし…
まさかの間に合わず!
いや、流石にへっぽこすぎるでしょ、マルス様…orz
遂にマルスまでが中ボス扱いで片付けられ、本当の黒幕登場となりそうです。
それにしても、わっるい顔しとんなぁ…