《あらすじ》 第29話 新たな闘いの幕開け！黄金十二宮！冒頭、プリンス・エデンはいきなり半泣き坊や状態。エリート、クールキャラ、一輝似というポテンシャルの潰して余りあるヘタレキャラ街道を驀進しています。
アリアの力を得たマルスによって生み出された十二の黄道星座を司る宮殿、新十二宮がバベルの塔の上に現れた。光牙たちは、アリアの意志を胸に新十二宮へと足を踏み入れる。その第一の宮、白羊宮で待っていたのは牡羊座アリエスの黄金聖闘士貴鬼だった。貴鬼から12時間後には、マルスによって軌道を動かされた火星によって地球が滅亡するという衝撃の事実を聞かされる光牙たち。そして、それを阻止することができるのは、光牙たち青銅聖闘士だけなのだ！
（公式サイトより）
もう体育座りしてうじうじしてる暇があったら、もういっぺん獅子座のミケーネさんに眉間どついてもらえ！ と言いたくなるいじけっぷりに、僕の中に怒りの小宇宙が燃え上がりました。
アリアの最期の力でここ新十二宮まで運ばれてきた光牙たち。
「俺たちは、前に進むしかないんだ！」
確かにそうなんですが、「アリアが最期に俺たちを運んできてくれた場所だから」というだけの理由で、ここが出来たての新十二宮であることも把握せず、とりあえず上に登ろうという無策・無鉄砲ぶりは相変わらずです。
（※ これは「さあ、行くぞ！」のフォーカスであり、ユナのパンチラにフォーカスしたものではないことに注意）
遂に光牙たち青銅聖闘士５人の、新十二宮での戦いが始まります。
今回は十二宮をゆっくり上がれるのかな？ と思った矢先…
マルス様登場。
アリアが作った光の杖で、新・十二宮建設をはじめ、地球滅亡・火星移住計画を着々と進めています。
こうなると、アリアは下手にアテナとして覚醒して光の力を使わず、少しでも計画を遅らせるために逃げ回っていた方が良かったのでは…とすら思えてきました。
妖しい嫁・メディアも登場。光の杖に何やらきな臭いことを施します。
宇宙ステーション的な新・十二宮の屋上周辺に何か出てきました。
軌道エレベーター（宇宙エレベーター）建設にはまだまだ課題が多いのですが、小宇宙の力で何気に全て解決しているのは、JSEAならずとも瞠目でしょう。何より、赤道直下でしか建設できないはずの軌道エレベーターが、ギリシャに建設されていることは特筆すべき事項と言えます。
メディアが出したこのリング、十二宮のマストアイテムである火時計です。
このリングの火が全て消るまでの12時間が人類に残された時間だそうで、その後、地球は滅びるんだそうです。
具体的には、火星を地球の近くまで移動させ、火星を新たな地球にするらしいのですが…
（貴鬼さん、目が怖いです…）
火星って地球より小さいから、火星の影になって地上の全てが闇に覆われるってことはありえないと思われます。
（右端が火星）そもそも、莫大なエネルギー（小宇宙）を使ってわざわざ地球を滅ぼし、火星を次の地球にする（しかも天体レベルでダウンサイジング！）ことの無駄を考えると、地球を乗っ取った方が遥かに安上がりでロスも少ないです。それでも火星を生きとし生けるものの星に作り替えようとするのは、もうマルス様の火星フェチ以外に動機が見つかりません。
そんなとんでもないことになってるのに、貴鬼は自ら戦おうとせず、光牙たち青銅聖闘士５人にマルスとの戦いをさせようとします。
光牙たちに託さないとお話が成立しないってことはわかってますが、ロクにペガサス流星拳を当てられない光牙たちに託すって、冷静に考えたらとんでもないギャンブルです。少なくとも地球の滅亡を賭けて良いオッズとは到底思えません。
貴鬼はムウ譲りのセブンセンシズの説明をした後、聖衣の修復に入りますが…まさかのビーム修復！
（※ 貴鬼は小宇宙で聖衣を修復しているのであり、光牙の局部に触れていかがわしいことをしようとしているのではありません！）
（※ これは聖衣の修復が終わっただけであり、手に何か光牙の精液的なものがついたのを確認しているわけではありません！）
確かにマスクの修復もされてるけど…やっぱり、鑿と金槌でコツコツやってこその聖衣修復でしょうが！
聖衣の材料であるオリハルコンにガマニオン、銀星砂（スターダストサンド）を使わず、ビームだけで直せるんなら、誰でも聖衣修復できるんじゃ…。第17話で貴鬼の弟子・羅喜が必死に銀星砂を取りに行った、あの回は何だったんだ、と。
光牙は聖衣の修復が終わると、仲間を置き去りにしてダッシュします。当然光牙を追おうとする仲間達。
そんな彼らを引き留め、今度は４人いっぺんに聖衣の修復をする貴鬼。
そんな貴鬼の裏切りを察知し、意味深なことを言うバッテンもみあげ包帯・ミケーネ。
バベルの塔で戦った時からそうでしたが、この人には何か含みがありそうです。
一足先に次の金牛宮に辿り着いた光牙。
中は、新築の新・十二宮のはずなのに、尋常じゃ無いしゃれこうべがうず高く積み上がっています。
「何で草食動物の牛の宮に骸骨が!? 金牛宮って、もしかして焼き肉屋？ でも、あの骨は人骨だったけど…((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル」
と疑問が尽きない中で登場したのが、牡牛座・タウラスのハービンジャー。
え!? めっちゃカッコイイ！
アルデバランはムサいオッサンでしたが、ハービンジャーは旧作の鯨座・ホエールのモーゼスや海闘士七将軍の一人・クラーケンのアイザック似の隻眼イケメン野郎です。
旧作のアルデバランのイメージを重ねて見てしまうため、良い奴かと思いきや…
「骨の折れる音が好き」という、なかなかな変態です。
一方、聖衣の修復が終わった貴鬼。
小宇宙を使いきったお疲れモードで、引き続き下から上がってきたマーシアン達を倒しに行きます。
骨の砕ける音をさせられまくった光牙は、アリアのことを思い出して小宇宙を爆発させます。
え！？ まさかこれでセブンセンシズに目覚めて終わり！？ と一瞬不安になりましたが、ハービンジャーは「これが噂の流星拳か…」と余裕綽々。
「余裕のある奴＝強い」という車田マンガのテーゼ通り、ハービンジャーは光牙のペガサス流星拳で倒れることなく、逆に必殺技をお見舞いします。
グレートホーン！
小学生の頃、田舎のじいちゃんに玩具を買ってもらう際に、何故か店にあった牡牛座の黄金聖衣を買ってもらい、後々まで後悔した僕としては、このグレートホーンの響きにグッとこないはずはありません！
光牙君はきっちりボロ雑巾になっていました。
一番好きなのは、心の骨が折れる音を聞くことだというハービンジャーさん。
追いついた四人は、光牙に『ガラスの仮面』以来の白目を剥かせたこのハービンジャーを倒すことが出来るのでしょうか！？
