《あらすじ》 第27話 旅の終焉!少女の光と若者たち!闇の遺跡では、それぞれの心に闇が忍び寄ります。
闇の遺跡からの脱出を目指す光牙、アリア、エデンの3人。エデンは幻影によって作り出された幼いころの自分の姿を見る。光牙は自らの小宇宙に闇が秘められているかもしれないという疑念と向き合い苦しんでいた。そしてアリアもまたマルスに利用されてきた過去の幻にさいなまれる。一方、闇の遺跡の中枢には先に幻影から脱出した仲間達が集結する。しかし、そこに向けて巨大な闇の小宇宙を持つマルスが近づいていた!
(公式サイトより)
が、アリアに忍び寄った闇は、ちょっと無理筋な攻めだったように思います。
「お前は世界を救うために光の小宇宙を燃やしてたけど、実はそれ、マルスに利用されてて世界を苦しめる方に使われてたんやで」
と言われたところで、「そんなもん知らんがな」です。こんな訳の分からない塔に監禁されて育てられたアリアにどれほどの責任があるというのでしょうか。
アリアは、闇の屁理屈にあまり惑わされず、光の小宇宙で吹っ飛ばします。
一方、エデンは見事に闇の説得にハマっていました。
「父ちゃんと母ちゃんに気に入られたかったから、幼少の頃からアリアが監禁されてるのを不憫やとは思うてたけど、スルーしてきました」
年齢的にも青春ど真ん中だから別にそれでもいいっちゃあいいんだけど、でも、好きな女が出来て初めて親の言いつけに反抗する青春少年をここでやられても…そもそもお前、クールキャラで出てきたんじゃなかったっけ? と色々釈然としないものをエデンには感じてしまいます。
(見よ!このヘタレ顔!!)
闇に飲まれそうになっていたところをアリアに助けてもらったエデン。
アリアの成長に反比例するエデンのヘタレ化に歯止めが効きません。
さて、光牙の方はと言うと、やはり光牙の小宇宙は闇だったようです。
隕石事件で出てきた二人の赤ん坊の闇の方が光牙だったことがほぼ確定。
「闇属性=悪なの?」という疑問が無くはないのですが、光牙はニセ沙織の言うままに闇の小宇宙を燃やしていました。
「闇に飲みこまれちゃダメ!」
光牙を引き留めるアリア。あっさり立ち直る光牙。
うーん、この辺はもうちょっと時間かけて欲しかったかも。
アリアの「光牙、自分の中の光を信じて!」という言葉で立ち直った光牙。
光牙とアリアは闇の遺跡を破壊するのですが…この時の光牙の小宇宙は、光? 闇? 何かもう訳わかんなくなってきました…orz
闇のコアにアリアが手をかざすと、七色に光るコアに変色。
「このコアの光を再び闇にしないよう、持っていて」
とのこと。
と、そこへマルス登場。
ちょうど27話で1シーズン(2クール)のまとめに入るようです。
それにしてもマルス様、地球から小宇宙を吸い上げていた遺跡を軒並み破壊され、当初の計画が頓挫しまくり。この半年、一体何がしたかったのか、ここに来て今イチよく分からない状態になってきました。
とりあえずアリア奪還が目的のようです。
マルスと対峙する中で、アリアがアテナとして戦う覚悟を決めました。
「アテナを守るのが聖闘士だ!」
とアリアを守る青銅聖闘士達。最後の戦いが始まります。
…が、わかりやすく返り討ちに遭う5人。
自分を守るために、自分と一緒に戦うために、強大な敵に必死に立ち向かう5人を見て、ついにアリアはアテナとして覚醒します。
アテナに覚醒したアリアの小宇宙に反応し、青銅聖闘士達が持っていた遺跡のコアが反応。アリアの手元に集まって、光の杖(槍?)に変化しました。沙織さんが持っていた黄金の杖(ニケの変形したもの)に相当するものなのかもしれません。
そう言えば、さっき、光牙が手にした遺跡のコアを「これが再び光を失わないように持っていて」とか言ってた気がしましたが、速攻でなくなっちゃいましたね。
アテナに元気をもらって、何度でもゾンビのように立ち上がるのが車田マンガの伝統です! どんだけ傷ついても、しつこく立ち上がれば勝てるのが車田マンガの王道! みんなしっかり立ち上がります。
燃える小宇宙で(それにしても、改めて便利な言葉だよなぁ、小宇宙って…)遂にマルスの顔面に一発お見舞いした光牙。
それに激情したマルスは、つい感情の赴くまま、アリアに一撃を放ってしまいます。
この展開は想像していなかっただけに、「…え!?」と心底度肝を抜かれました。
でも、折角手塩にかけて育てたアリアを殺しちゃうって、ナンボ怒ってたにしてもやり過ぎでしょ…。
マルスは、光の杖を回収し(もしかして、それが手に入ればOKだったのか!?)、ついでに出来損ないの子供二人も回収して帰還の途に就きます。
マルスの帰り支度な闇の小宇宙に飲まれながら、「アリアアァァァッ! アリアアアアアアァァァァァァッ!」と絶叫するエデン。
いや、キミ…光牙たち5人がアリアと一緒に戦ってた時、隣でただ見てただけやん…。
「父母に気に入られようとアリアの不遇・不幸をスルーしてきた」ことを悔いてたくせに、いざ戦闘が始まると傍観者モードに突入。で、アリアがマルスの手にかかった段になって取り乱すって…申し訳ないけど、どう控えめに表現しても「チ●カス」です。
尋常じゃないくらいに顔色が悪くなっているアリア。
闇の遺跡が崩壊していく中、青銅聖闘士達は光の小宇宙に包まれて地上へ戻ります。
旧作のハーデス編の最後も、アテナが生命の球に星矢達を入れて地上まで返そうとするシーンがありましたが、それを彷彿とさせます。
崩壊する闇の遺跡に飲みこまれていくアリア。
…こういう死に方(消え方)って、『聖闘士星矢』と『魁!!男塾』ではいつ復活してもおかしくないんですよね(笑)。未だ予断を許さない状況と言えそうです。
さて、次回からは十二宮編。
うん、確かにそれは燃えるんだけど、いきなり十二宮を目の前に出されて、「さぁ戦うぞ」とやられてもなぁ…というのが正直な気持ちです。十二宮で戦う「意味」がどう語られるのか、それに期待です。