100字紹介・2012年4月分

crossreviewというサイトで、毎日一冊のペースで本を中心としたアイテムを100字で紹介しています。
今回は2012年4月分のまとめです。

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採点基準　（かなり主観が入ってますので、一応の目安としてご理解下さい）

・１～５点…紹介しません。読んで欲しいものだけご紹介したいので。

・６点…「？」もあるけど一読の価値あり
・７点…面白かった！
・８点…オススメ!!
・９点…超オススメ!!!
・10点…ホームラン級の突き抜けた面白さ！！！

273
☆６
吉田新一郎『「学び」で組織は成長する』
第１章の個人の学びのところは、（当たり前のことと言われればそれまでだが）「学び」と「実践」の重要性や効果が説かれていて一読の価値はある。第２章以降は学びの技法がカタログ的になっていてちょっと薄味な感じ
2012-04-01 10:37


274
☆８
宮下英樹・本郷和人『ちぇんごく』（上）
『センゴク』シリーズ副読本というより対話形式の講義録といった趣。戦国時代の実像（http://bit.ly/HcEFL0参照）を知ると、華々しい戦国武将たちの歴史物語の見え方が一変すること間違いなし！
2012-04-02 11:56


275
☆８
三木義一『日本の税金 新版』
小書ながら、現行税制の概略に加えて課税根拠と問題点について考察している。配偶者控除の正しい趣旨を本書で知った。消費税は一見シンプルだが、よくよく考えると複雑。税を避けて「国家」と「公平」は論じられない
2012-04-03 09:13


276
☆８
爆笑問題・山岸俊男『爆笑問題のニッポンの教養 人間は動物である。ただし……』
山岸先生の研究・著作の入門書としてオススメ。番組の起こしで、対話形式だから読みやすい。爆問・田中が良い聞き手なのに対し、太田の発言がほとんど噛み合ってない。が、本だと読み飛ばせるのであまり気にならない
2012-04-04 11:40


277
☆10
木場克己『DVDで鍛える！ プロトレーナー木場克己の体幹バランスメソッド』
今やってますがスゴく良いです。甲野善紀や高岡英夫が好きで、いわゆる筋トレには抵抗があったんですが、柔軟性と体幹のバランスを無理なく鍛えるこのメソッドは余計な筋肉がつかなさそう。ストレッチも重宝してます
2012-04-05 11:28



278
☆10
酒井克彦『スタートアップ租税法[第2版]』
租税法の入門書～薄めの教科書としてピカイチ！とにかくわかりやすい上に、重要判例などについては厚く記述してあり、メリハリが効いている。金子『租税法』の厚さに「無理！」と思った人は本書から進むのがGood
2012-04-06 08:39


279
☆９

田中芳樹監修『銀河英雄伝説ハンドブック』
人物事典に加え、年表と用語解説が便利。欲を言えば巻末に人物名索引がついてると更に便利（笑）　本編・外伝は創元SF文庫に入っているが、これだけが未収録になってるのはWikipediaで代替可能だからか？
2012-04-07 12:35


280
☆９
松尾貴史『なぜ宇宙人は地球に来ない？』
浜の真砂は尽きるとも、世にオカルトの種は尽きまじ。だが本書を読めば、霊験あらたかそうな物も意外と歴史が浅く、適当なでっち上げだとわかる。オカルトに引っかからないための知識が楽しく学べる護身カタログ本！
2012-04-08 12:50



281
☆９
八ツ尾順一『入門税務訴訟―マンガでわかる税務調査から訴訟まで』
税務調査から更正処分を経て税務訴訟に至るまでが、一つのストーリーでわかりやすく描かれている。手続の流れや租税実務の雰囲気がわかるのに加え、後半の税務訴訟では行政訴訟のイメージもつかめるお得感。オススメ
2012-04-09 13:47


282
☆10
福本伸行『銀と金』（1巻）
これを読まずして福本伸行を語るなかれ！銀さんと森田の出会い、闇金、そして仕手戦、と息詰まる展開。裏社会を舞台にした駆け引きが面白すぎる！『カイジ』の限定ジャンケンと本作は福本ギャンブルマンガの二大傑作
2012-04-10 11:25


283
☆10
福本伸行『銀と金』（2巻）
殺人鬼の名前・有賀研二に、何となく初代いいとも青年隊の某氏を思い起こしてしまいます（笑）。殺人鬼とも非常にロジカルな交渉をやってる鉄男が、落ち着いて考えるとちょっと面白かったり。後半はセザンヌ勝負へ…
2012-04-11 19:17


284
☆10
福本伸行『銀と金』（3巻）
「お売りしましょう、距離を…セザンヌまでの距離を…」よくもまぁこんな奇想天外な勝負を思いついたと感嘆！後半は青天井いかさまポーカー勝負。本作のＶシネをたまたまＴＶで観たのがきっかけでどハマり。名作です
2012-04-12 07:46


285
☆10
福本伸行『銀と金』（4巻）
イカサマポーカー勝負の結末にシビれます！そして西京麻雀。福本マンガに欠かせない頭のおかしい老人・蔵前登場！「ワシは人を飼っておるのじゃよ」精神崩壊した人間を見ながら酒を嗜むという趣味がステキ過ぎる！ｗ
2012-04-13 11:24


286
☆10
福本伸行『銀と金』（5巻）
西京麻雀が決着！「この四暗（スーアン）で刺すっ…！」森田の気魄に押された会長の心の隙に忍び込み、とんでもないものを売りつける銀さんっ…！当時の政治状況にてらすと確かに豪腕・伊沢は格好良かったんだけど…
2012-04-14 12:02


287
☆９
福本伸行『銀と金』（6巻）
地方の大資産家・神威家の家長権を巡る争いに巻き込まれる森田。当初は親子間での命のやりとりだと思われていたが、そこに忍び寄る黒い影…森田の人間性をあらわすような殺人鬼への説得。だけど、この優しさが仇に…
2012-04-15 11:54


288
☆９
福本伸行『銀と金』（7巻）
神威編決着。銀さんが森田を「奴は…まっさらすぎた…」というのがよく分かるだけに切ない。森田の力と魅力を支えていたのがその「まっさらさ」だから余計に。後半は競馬編スタート。札束の上でタバコ吸う銀さん萌え
2012-04-16 10:56


289
☆９
福本伸行『銀と金』（8巻）
弟がダビスタやってるのを隣で何となく見てたこともあってか、馬名や騎手の名（岡部さん）を見るだけで胸熱ｗ　是非連載を再開して欲しい作品ではありますが、今の著者のだらだら連載ではやって欲しくないなぁ…複雑
2012-04-17 11:20


290
☆10
島本和彦『燃えよペン』
「全てのマンガ家がこうだと思ってもらいたい！」という啖呵で始まる、締め切りと戦う男の物語！「あえて…寝るっ！」など名言満載！作者らが実写ｗで登場する「実在人物躍動編」が収録されているのは竹書房版だけ！
2012-04-18 15:28


291
☆８
車田正美監修『聖闘士星矢大全』
「聖闘士星矢Ω」視聴の座右に！（笑）人物事典・データブックとしてよくまとまっている。作品の設定面にあまり言及されていないが、このことが本作の構造（キャラと勢い・熱量が中心）を端的に示しているように思う
2012-04-19 07:54


292
☆８
福本伸行・かわぐちかいじ『告白　コンフェッション』
「聞いてしまったあいつが悪いのだ…」雪山で遭難し、死を覚悟した石倉は最後に自分の罪を浅井に告白する。が、目の前に山小屋が現れ石倉は告白を後悔し始める…山小屋という密室で繰り広げられるサスペンスホラー！
2012-04-20 08:55


293
☆10
島本和彦『逆境ナイン』（1巻）
いきなり校長から廃部を告げられた全力学園野球部キャプテン・不屈闘志。「校長、ここの隅にでっかい優勝旗を置きたいとは思いませんか!?」逆境につぐ逆境に、無茶な理屈と熱い魂で立ち向かう熱血ギャグの最高峰！
2012-04-21 10:28


294
☆９
島本和彦『逆境ナイン』（2巻）
相手校からの嘘情報により大差をつけられる逆境。それを跳ね返す、二日酔いの監督サカキバラゴウの一言！一目惚れで目がくらんだ不屈は試合当日遊園地デートに行き、ナインにその姿を見られてしまう…これ、逆境？ｗ
2012-04-22 12:45


295
☆10
島本和彦『逆境ナイン』（3巻）
遊園地デートがばれ、どん底の不屈を救う父の言葉。そして二人で吼える！ｗ 決勝の相手に怖じ気づいてしまうナインを説得する「思い出は一生ものだが、決められるのは今だけだっ！」って台詞がとにかくカッコイイ！
2012-04-23 11:14


296
☆10
島本和彦『逆境ナイン』（4巻）
地区大会決勝の９回表…開始早々強烈なピッチャー返しを顔面に受け、ずっと気絶していた不屈が見たのは、115対3のスコアボード！最大の逆境で出たセリフが「たかが100点差」！たかがの位置がおかしいwwww
2012-04-24 21:46


297
☆10
島本和彦『逆境ナイン』（5巻）
100点差に弱音を吐く不屈に監督が喝。「おまえが気絶している間、みんながどんな思いで100点取られたと思ってるんだ！　これを償うにはみんなが寝ている間に100点取るしかないっ！」…何かおかしくない？ｗ
2012-04-25 22:03


298
☆９
島本和彦『逆境ナイン』（6巻）
甲子園の決勝。相手は「部員11人全員が不屈」という強力学園。しかも、当日の朝、交通事故に遭って記憶喪失になってしまった不屈！こんなのどうすんだよ!?逆境過ぎる逆境の中、全力ナインは…堂々の完結です!!
2012-04-26 08:20


299
☆８
苫米地英人『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』
思いの外（失礼！）真っ当な速読法。一部眉をひそめるような記述も見られたが（方法論はいいんだけど、各論や具体例になると質が落ちる印象）、全体的には一読すべき内容。本の内容理解に重きを置いている点も高評価
2012-04-27 12:03


300
☆10
木山泰嗣『弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業』
知識ゼロからの民法入門としては最もオススメ！前半では民法の概要と一番基本である権利の発生・変更・消滅についてのモデルを示し、後半では民法典の大系に沿った論点がケースメソッドで説明されててわかりやすい！
2012-04-28 23:22


301
☆８
矢野龍彦・金田伸夫・織田淳太郎『ナンバ走り』
甲野善紀の古武術理論を現代のスポーツに取り入れた、言わば甲野理論の実践編。本書の良いところは実際に甲野理論をやってみたことのフィードバックがふんだんに盛り込まれていること。スポーツ指導者に読んで欲しい
2012-04-29 11:27


302
☆10
鬼頭莫宏『ぼくらの』（1巻）
夏休みの自然学校に参加した15人は、ココペリと名乗る男に出会い、地球を守るため巨大ロボットを操作して戦う「ゲーム」にエントリーする。既存のSFとは何かが違う。読み手の心にざわつきを残しつつ物語は進む…
2012-04-30 10:39