2012年4月12日木曜日
[紹介] デイビッド・セイン/森田修『英文法、ネイティブが教えるとこうなります』
後半は紙幅の問題からか、ネイティブの感覚に基づいた説明が少なくなってきて結論だけを書いてるところが増えてきた印象。だけど前半は「へぇ~」が多く新書サイズで手軽にネイティブの英語感覚を知るには良いと思う。(crossreview)
いわゆる学校文法(構造説明の羅列)ではなく、ネイティブの感覚に基づいた説明や言葉のイメージを説明するタイプの英語本。
最近、大西泰斗&ポール・マクベイ両先生や田中茂範先生のなど、こういうアプローチの英語本がかなり一般的になってきたのではないかと思います。(僕のような英語に関する素人・一般人の目にも触れるという意味です)
中学の頃は得意だった英語が、高校に入った頃からだんだん難しく、そして退屈に感じるようになっていました。勉強しながら心のどこかで、
「こんな文法ルールや単語の意味を片っ端から覚えたって、100年経っても英語を自分の言葉として読み書きできるようにはなれない」
という思い(不安)をずっと抱いてきました。
その不安を解消してくれたのが上記の三名の先生です。それ以来、この手の本は見つけるとちょくちょく読んでます。
本書もネイティブの感覚に基づいた説明をしてくれるので、何となく文法事項として「理屈で理解していた」ものが「なるほど、そういうことか!」と実感を伴って理解できます。
また、上記三名の先生の著作の説明で何となくしっくり来なかった部分も、この本の説明を読むことで、より多角的に理解することができました。イメージやフィーリングの部分は特にそうですが、一つの説明で納得できないときは色々読んでみて、自分になじむものを見つけるのが良策だと思います。
が、後半は紙幅の問題からか、ネイティブの感覚に基づいた説明が少なくなってきて、結論だけを書いてるところが増えてきた印象を受け、少し残念です。
ネイティブのイメージ・フィーリングに基づく説明を一度読んでみたいという方に、一冊目としてオススメします。