《あらすじ》 第4話 英雄の息子!龍峰対光牙!冒頭、いきなりパライストラを出ていこうとする光牙。
沙織がパライストラにいないことを知り、光牙は学園を飛び出そうとする。しかし、それをひとりの少年が止めた。その少年の名前は龍峰、龍座ドラゴンの青銅聖闘士だ。もともと体が弱い龍峰は療養のため故郷に戻っていたが、その実力は父である紫龍ゆずりであり、天性の才能を持っていた。聖闘士には珍しい心優しい龍峰と親しくなった光牙だったが、ペガサスとドラゴンの因縁がそうさせたのか、戦うことになってしまう!
(公式サイトより)
展開が急すぎて、視聴者の度肝を抜きすぎです。
聖域にアテナがいると聞いてのことらしいですが、もうちょっと考えてから行動すべきでしょう。
第一、光牙は聖域の場所を知ってるのでしょうか? ノープランにも程があります。
と、そこへやってきた龍峰。
「君はまだ小宇宙(コスモ)に目覚めていない。旅立ちは早いよ」と水芸で阻止。
直情径行の光牙を止める手立てとしてはなかなかに上手い手です。
翌朝、蒼摩とユナに昨日あった聖闘士(龍峰)のことを話します。
光牙は龍峰については名前すら知らない状態で、おそらく「昨日の晩、パライストラを出ようとしたら知らない奴に水芸で引き留められた」って説明したんだと思いますが、二人はそれを聞き、
「聖衣をつけずにそこまで小宇宙を操るなんてすごいやつだ。誰だろう?」
と言ってます。
が、程なく龍峰が登場すると、
「龍峰じゃねーか!」
友達なら、水芸を披露したと聞いた時点で気づいてやれよ、と思うところです。
そんな教室にはオッサンが。
そのオッサンとは、小宇宙の属性がわからずにパライストラで学び直しているという十年選手、海ヘビ座(ヒドラ)の市!
この原作ファンのツボを突く脇役設定!
語尾の「ざんす」健在なのが、この回一番の感動ポイントでした。
それにしても、仲間である大熊座の檄が先生をやっている聖闘士学校で、仲間(ドラゴン紫龍)の息子と同じクラスで学ぶというのは、なかなかのダブり具合です。十年以上聖闘士していた市が生徒というのは、似た設定で考えると大威震八連制覇を十余年に渡り三回制した大豪院邪鬼を思いだ…うわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp
しかし、ヒドラ市の供述を聞くといよいよ涙が出そうになります。
聖闘士は「宇宙の力」を手に入れ、聖衣は聖衣石となった。小宇宙に属性が生まれ、属性の時代に入った。(大意)この説明からは一体何がどうなったのかさっぱりわかりませんが、とにかく、自分の属性が見つからず、それを探そうとパライストラで真摯に学ぶヒドラ市。その向学心には頭が下がります(一方で檄先生は現役を引退したというのに!)。
ただ、「彼の技は聖衣から出てくる毒牙による攻撃で動きも遅く、そもそも毒牙を使うなら修行自体大して要らないのでは?」とか、「聖闘士って武器使用禁止じゃなかったっけ?」など、とにかく疑念の多いのがヒドラの市でした。小宇宙の属性がわからないと言ってましたが、「そもそもお前の戦闘スタイルに小宇宙は要るのか?」と問い詰めてしまいそうになります。
(ろくに属性と小宇宙を操れない光牙に同情されるヒドラ市先生)
ヒドラ市の方にばかり関心が向かいましたが、どうやら従来の聖衣は宇宙の力と一緒になってかして、聖衣石に進化した模様。確かに、持ち運びの点でも宝石から聖衣になった方が便利ではあります(ホイポイカプセル方式)。
ただ、そうすると聖衣が星座をあらわすデザインである必要性が薄らぐのも確かです。各星座のオブジェがプロテクターになる、というのが聖衣のウリだったわけですから。
龍峰に色々レクチャーを受ける光牙。
ただ、「授業に遅れるよ、行こう!」と光牙の腕を引く仕草とか、柳のような腰つきとか、妙にそっち系っぽいのが気になります。やはりここも『キャプ翼』『星矢』『幽白』とやおいを支えた三大作品だった原作を律儀に踏襲していると解釈すべきなのでしょうか。
小宇宙で目的物を倒す実技訓練では、星砂粉(スターダストサンド)を混ぜたモノリスのような標的が現れます。
星砂粉! あったあった! 聖衣の材料なんですよね。
牡羊座のムウのセリフ、「オリハルコンにガマニオン、それに星砂粉も少々…」ってのを思い出し、ここでまた胸熱です。
授業を担当していたムスカ大佐似の先生(ゲオルゲス)は、優等生の龍峰が大好きなご様子。
一方で、新入りで口の利き方もなってない上、ろくに小宇宙を使えないクセに聖衣だけは一丁前にペガサス、という光牙が大嫌い。
典型的な良い子ちゃん好きのようで、光牙に対して心中穏やかではないご様子です。
その夜、龍峰は光牙に自分の話をします。
親父の紫龍はかつての戦いで五感全部を失ったそうです。
昔からそうでしたが、紫龍は隙あらば体にハンディキャップを負っています。
相変わらず身体張ってたんだな、紫龍…と複雑な心境になりましたが、春麗さんもお元気そうで何よりです。
冥王ハーデス十二宮編のアニメでは、突然サトエリみたいな変な声になってて心配してただけに、一安心いたしました。
父ちゃんとは小宇宙を通じて会話していたそうです。
ただ、龍峰の思いを聞くと、また私の心中に疑問符が…。
小宇宙を究極まで高めることによって紫龍は目が治ったことはありますが、(老師の解説曰く「セブンセンシズの域にまで小宇宙を究極に高めることにより身体に生じた、何らかの奇跡的変化」って全く解説になっていません…orz)、自分の体調ならともかく父ちゃんの身体を自分の小宇宙で治すのはシステム的にちょっと難しいのではないでしょうか。
と、夜の湖畔で立ち話しているのをムスカに見つかった光牙と龍峰。
ムスカは門限破りを口実に光牙を退学処分にしようとします。
が、そこで龍峰が突然の掌返し。
「僕は光牙を止めに来ただけで、一緒に罰則食らうのはイヤです。決闘で負けた方だけが処罰を受けるってことにしてください」
よくよく聞くと意味不明な提案、戦闘するための取って付けた感にあふれた発言です。
で、戦闘になるんですが、ろくに小宇宙を操れない光牙は龍峰にフルボッコにされます。
そして追い詰められたところでいつものイヤボーン的な小宇宙爆発。
お約束と言えばお約束なのですが、光の小宇宙を発したときに目がくらんでたムスカ先生に笑い転げてしまいました。
そして案の定というか「この青銅聖衣最強のドラゴンの盾がなかったら吹き飛ばされてた」と立てに救われる展開。
この辺も原作踏襲…と言いたい所ですが、聞き捨てならない一言が。
”青銅聖衣最強”!?
原作だと88星座の聖衣で最強の硬度を誇ってたはず。
魔鈴さんの鷲座の白銀聖衣に続き、ここでもバージョンダウンが。デフレ不況の影響は聖闘士業界にも忍び寄っているようです。
吹っ飛ばされた龍峰は、残り体力を使い切る覚悟で勝負を決めにきます。
廬山昇龍覇キタ━(゚∀゚)━!!!!!
そしてこの勝負は龍峰の勝ちとなります。
処分の方は檄先生が「二人の素晴らしいファイトに免じておとがめ無しって事で」ということに。
次回からは「聖闘士ファイト」というパライストラ大運動会みたいなのが始まるようです。