《あらすじ》 第39話 天秤宮の再会!激突、黄金対黄金!前回の最後、「これで終わりだ!」と乙女座のフドウを吹き飛ばしたエデン。
フドウとの戦いを終えて処女宮をあとにするエデン。一方、水瓶座アクエリアスの時貞の強襲を受け、危機におちいった光牙たちだったが、不思議な力に包まれて天秤宮へとやって来てしまう。光牙たちを天秤宮へと導いたのは、この宮を守護する黄金聖闘士、天秤座ライブラの黄金聖闘士玄武であった。玄武の意外な言葉におどろく光牙たち。そして目の前で玄武と時貞の黄金聖闘士同士による千日戦争(ワンサウザントウォーズ)が始まった!
(公式サイトより)
のっけから衝撃でしたが、本当に二人の戦闘はこれで終わりでした。
Ωの黄金聖闘士は、どいつもこいつもやる気あるのか!
旧作に引き続き黄金聖闘士の中で評価が低い蟹座ですが、私は、たとえユナに負けて命を落としたとしても、ちゃんと最後まで戦ったシラーは職務放棄した連中よりよっぽどマシだと思います。骨、メンヘラ、バッテンもみあげ包帯、仏教野郎、お前らのことだよ!
さて、前回の最後、水瓶座の時貞に吹っ飛ばされ、十二宮から堕ち、そのままいっぺん闇に潜るのかと思われた光牙は、テレポートする形で天秤宮に。時貞を含め、残り全員も天秤宮に。
そこには「久しぶりだな、若き聖闘士たちよ」と見覚えのある人が。
以前、いきなり出てきて天秤座の黄金聖衣をかっさらっていった謎の男・玄武です。
当然、青銅聖闘士たちは「また新たな敵が…」と身構えるわけですが、玄武は「敵か味方か…」とエキセントリック少年ボウイのカーボーイのようなことを言いだし、「善か悪か…それは立場で変わる」と『デビルマン』みたいなことを語り出します。
リモコン野郎・時貞が「何が言いたい?」としごくもっともなツッコミを入れた所で、玄武は龍峰に自分が天秤座の黄金聖衣に選ばれたことをアピール。更に「何が言いたい?」と突っ込みたくなるところですが、玄武の回想の中に童虎と紫龍がそれぞれ天秤座の歴代黄金聖闘士として登場したので胸熱。こっちの理性的な思考を見事に停止させてくれます。。
マルスと戦っていたときはドラゴンの聖衣を着ていましたが、では紫龍はいつ天秤座の黄金聖闘士になったんでしょうか…と問うのは野暮ですね、はい。
「正義はアテナにあり!」
「我らは常にアテナのために戦う!」
と、登場人物も見ている方も忘れかけていた建前をキッチリ言ってくれる玄武。
お前、味方だったのか…
だったら前に龍峰に会ったときに自己紹介しろよ!
紫龍も紫龍で、玄武のこと聞いたときに教えてやれよ!!
紫老人の一門は「報・連・相」という言葉を知らんのか!!!
「敵ダ、滅ボセ」
と、『鉄人28号』の正太郎君レベル*に漠然とした命令を下す水瓶座のドクロベー様。
* 『鉄人28号』の正太郎君レベル 『鉄人28号』については、「レバー2本だけのリモコンで、あんなに複雑な動きをさせられるのか?」という疑問(ツッコミ)がなされていました。これについてはアニメ「超電動ロボ 鉄人28号FX」の中で、実は鉄人28号のリモコンは音声認識が可能で、音声で命令を下すことができたという説明がなされました。が、当の正太郎君は「頑張れ鉄人!」「負けるな鉄人!」と精神論としか言いようのない命令しかしていなかったので、新たな謎(矛盾)が生まれた、ということを念頭に置いて書いております。「手出し無用」と言われてから手を出そうとし、吹っ飛ばされる栄人と光牙。
君らはダチョウ倶楽部か! というツッコミは措くとしても、「一人でも近寄りがたい小宇宙を放っている黄金聖闘士が二人も!」という発言は聞き捨てなりません。今までの宮で、そんな黄金聖闘士、いたっけ?
時貞が時間拳を繰り出しているのに、時間が遅くならない玄武。
驚きを隠せない時貞に対し、玄武は時間拳を破った原理を説明します。
「簡単なことだ。動きを半減されたなら、その倍の速さで動けば良い。…それだけのこと」え!?
いや、確かにそうだけど…それで良いんですか、本当に!?
「…そういうことか」って、時貞も納得するんですね(笑)
そして黄金聖闘士同士の小宇宙が燃え上がり、千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)になるかもしれないと言い出す龍峰。ワンサウザンドウォーズ…久しぶりに聞いたわ、そんな恥ずかしい単語(笑)。
「玄武は大丈夫なのか?」という問いに対し、「何か策があるのだろう」と答えた栄人。いや、さっきの「動きを半分の速さにされたら二倍で動けば良いんだ!」と一休さんみたいなことを言ってた玄武に、策なんかないって! あの台詞をどう聞いたら策がありそうに聞こえるねん!
「でなければ、戦うはずが無いよ」って、龍峰も! お前ら、パライストラで勉強し直してこい!!
玄武が廬山の名を冠した技を放ったことに青銅聖闘士たちが驚いたところでCMに。
当ブログでは先に書いちゃいましたが、玄武は老師の一門です。玄武は童虎の最後の弟子なんだそうです。聖闘士にならずに師匠・童虎のもとを去った玄武を、紫龍は信用していなかったそうですが、やっぱりここでも改めて思うわけです。玄武が天秤座の黄金聖衣を持ち去ったときに、何で紫龍は玄武のことを教えなかったのか? と。
玄武から受けたダメージを、クルクル回って時間を巻き戻して消し去った時貞。…記憶はそのままなのね?
天秤宮の戦いを上空から見守る蠍座の黄金聖闘士。
あれ? これ、ソニアじゃね?
…と思ったら、ソニアでした。
「エデンはニセアテナに入れ込んだ挙げ句、父ちゃんに歯向かうし…」
と悩みの尽きないソニア様。
そんなソニアにと悪っるい笑顔で近寄ってくるメディアの継母。
マルスの黒幕は絶対コイツですよね。黄金聖衣をホイホイ配ってますが、そう言えば山羊座の髭のおっさん、この十二宮編がはじまるとき、マルス様に「黄金聖闘士、全員集結しました」とか報告してたような…いや、マルス陣営の報・連・相も酷いな、こりゃ。
時貞の必殺技、クロノエクスキューションを食らってもピンピンしている玄武。
バトルモノのお約束、敵との差をドヤ顔で言い切りが登場。
「俺は天秤座の聖衣に選ばれたが、お前は水瓶座の聖衣に従属しているだけ」って、要するにアレですね、「お前、聖衣は金だけど中身は銀じゃねえか」ってことですね。それは言いっこなしでしょ(笑)
更にクロノエクスキューションを繰り出す時貞を、玄武は必殺技で撃破します。
戦いが終わり、龍峰に「君とは一度ゆっくり話をしたかった」「あの節は悪かった」と言う玄武。
いや、そう思ってたならあのとき言えば良かったじゃん。
(修業時代、紫老人に「真面目にやれ」と言われ、「いや、そんなこと言われても…」と困り果てる玄武の回想シーン)
玄武曰く、アテナ(城戸沙織)は火星で人柱になっているそうです。
お前は何でそれ知ってんねん、と問うのも野暮ですが、それにしても相変わらず人柱やってる沙織さん。基本人質(神質?)というポジションを貫く姿には、最早伝統芸能に近い様式美を感じてしまいます。
と、このままだと玄武が味方について一緒に十二宮を上がってきそうだ、という制作スタッフの意図を敏感に察したメディア様。十二宮を崩壊させる暴挙に出ます。
均衡と調和を司る天秤座の黄金聖闘士なら、十二宮の崩壊を食い止めようとするはず、というのが狙いです。
そして玄武は意図通り、十二宮の崩壊を防ぐため、天秤宮に釘付けに。
でもこれ、よく考えたら別に崩壊させても良くね?
だって、全部潰したら十二宮を登る必要もなくなるし、マルス様も落ちてくるだろうし、何よりこの十二宮ってマルスのためのもんでしょ? 光牙たちがこれを壊されても困らないと思うんですよ。
塔があるから当然のように登ってますが、達磨落としみたなアプローチもアリだと思います。
やられ損なった時貞、最後の悪あがきを繰り出します。
「まだ生きてたか、兄者の仇!」とばかりに突っ込んでいく栄人。
突っ込んでいった栄人に続き、龍峰と光牙も突っ込もうとしますが、時貞の攻撃に巻き込まれ、なぜか栄人と龍峰だけが消え去ってしまいます。
どうしようかと思案に暮れそうなところ、「先へ進もう」とドライに言い放つ光牙。
大丈夫、多分宝瓶宮に飛ばされてると思います。安心して先へ進んで下さい。
こうして、天秤宮の戦いは終わりました。
一方、ソニア様はスタンバイ完了です。
目が赤い仮面って、シャアみたいですね。
次回は蒼摩とソニア、因縁の戦いになるようです。