爆笑or唖然の二択w大胆にも人間を群れた羊とワルの二種類に分け「お前は群れた羊で良いのか?俺のようにワルにならないか?」とワルになるためのアドバイス(ベルトは毎日違う方向からさせ、など)を満載した奇書。(crossreview)
ブックオフの105円コーナーで見かけたら即買って下さい! 下手なギャグマンガよりよっぽど楽しめます。
本書を読もうと思ったきっかけは、大川豊『誰が新井将敬を殺したか』で紹介されていたからです。
大川興業のハウス加賀谷さんが「総裁、この本面白いです」と紹介し、大川総裁が「どこが面白いのか説明しろ」と聞き返したところ、
・お前は群れた羊のままでいいのか? それとも俺のようにワルにならないか!?思わず「僕、羊で結構です…」とチキンなことを言ってしまいそうな内容が目白押しでした。
・ワルは常に脳を刺激している。
・(脳刺激法1)毎日ズボンにベルトを差す方向を変えろ!
・(脳刺激法2)電車の中では女の臭いを嗅ぎに行け!痴漢はするなよ!
そんなこんなで、105円の投げ売りでゲットした本書をひもとくと…
・人類を羊とワルの二つに分類するという、大胆にも程がある人類二分法。内容も内容ですが、その文体の激しさに、著者の唾が顔にかかるかと錯覚させられました。とにかくすぐ「お腹いっぱい」になり、読み進めるのに苦労しました。
・著者のアメリカ留学時代の苦労話のドヤ顔トーク。
・体を鍛えてない奴は頭も脂肪ブクブクの豚だ!と容赦ない罵詈雑言。
・「俺のようなレスリングバカでも、必死で勉強すれば大学教授になれる!」という読者へのエールとも、自慢とも、はたまたインテリ・コンプレックスの吐露ともつかない咆哮。
もう一つの読みどころは、著者のワルネタが尽きてきたところでの頑張りです。
アメリカ留学時代に体得した「ワルの皿洗い法」として「熱湯で洗え! すぐにキレイに乾く!!」というものがありました。ちなみに私は、特に冬は手が冷たくなるのが嫌で、皿洗いの時はいつも熱めのお湯で流していたのですが、それがワルの皿洗いだと知って愕然となりました。
本書は気が滅入ったときに読むのもオススメです。悩んでるのがアホらしくなってきますから(笑)。