今回は光牙と龍峰がタッグで戦って勝つんですが、勝因を聞かれて「お前は一人、俺には仲間がいた。…それだけだ」と堂々と言っちゃうのはどうよ?
《あらすじ》 第65話 破れ鉄壁の門!天馬の矛と龍の盾!遂にパラスの本拠地・パラスベルダに侵入した聖闘士たち。
門を破壊した聖闘士たちは、パラスベルダの街へと突入した。パラスのいる城へと続く道を求め、聖闘士たちはそれぞれの道を進む。パラサイトのもっとも多い道を進み、囮となる星矢。その真意をくみ取って光牙たちも先に進むが、行く手に三級パラサイトのタルヴォスが立ちふさがる。重装甲刻衣をまとったタルヴォスの圧倒的な力を見た光牙は、蒼摩たちを先に進ませるために一人で戦う。こうして光牙とタルヴォスの戦いが始まったが…
(公式サイトより)
二叉の道のどちらに進か迷った所で、待ち構えた敵と遭遇します。
敵の攻撃が先頭に立つ星矢に襲いかかりますが…
(注:ヤジが飛んでいるわけではありません)
星矢の指が一閃すると…
アイオリア譲りの光速拳が敵の武器を吹き飛ばします。
さすがは黄金聖闘士!と思っていたら、敵のパラサイト(雑兵)がマヌケな質問を。
「お前、何者だっ…!?」
いくら雑兵でも敵のことを知らなさすぎです。
射手座の黄金聖闘士・星矢だと知って「アレが伝説の黄金聖闘士…」と驚いてもいましたが、あのピカピカの聖衣を見ても気づかない辺り、パラサイトの雑兵もかなりのボンクラです。
星矢が雑兵を一手に引きつけるため、突入を開始。光牙たちも突撃を敢行します。
一方、聖域では参謀ぶったフドウが物知り顔でアテナと語らいます。
戦況は極めて不利であるが、聖闘士たちが究極の小宇宙・セブンセンシズをも凌駕する「Ω(オメガ)」に目覚めれば、あるいは…って、要は、確変がかかったような才能開花が訪れるの待ち、というビックリするような不確定要素しか勝ちの希望がないとのこと。戦略概念が欠如するにも程があります。
パラスベルダはパラスが建造した街ではなく、元々あった街をパラサイトが乗っ取ったようです。
ユナ曰く「人間が作った街をパラサイトが奪った」とのことですが、パラサイトって人間じゃないんですね。ハーデス編の冥闘士ですら生身の人間だったことを考えると、パラサイトの正体がいよいよわからなくなってきました。
ところで、このパラスベルダは「訪れる者の覚悟を問う」場所だそうですが(by.星矢)、この時を止められた人たちもここに住み着くまでにその覚悟というのを問われたのでしょうか。
路地を抜けた所でいきなり燃える巨大な金平糖に襲われる光牙たち。
光牙たちはすかさず反応して飛び退きますが、鋼鉄聖闘士たちはしっかり金平糖と衝突事故を起こしていました。
金平糖を飛ばしたのは、三度目の登場、三級パラサイトのタルヴォスです。何かパワーアップしたそうです。
「個々は我々に任せてもらおう!」としゃしゃり出てきた鋼鉄聖闘士、色々能書きを垂れていましたが、案の定噛ませ犬として蹴散らされます。
タルヴォスとは過去二度に渡って因縁のある光牙、「ここは俺に任せろ」と一人でタルヴォスを引き受けます。
例の如く、昴が「自分だけ良い格好しようとして」と言い、「お前は光牙の何を見てきたんだ。一度でも光牙が格好つけで動いたことがあるか」と蒼摩に窘められます。
それだけ格好良さに固執しながら鋼鉄聖闘士をやってることが最大の矛盾であることを、そろそろ昴も気づくべきです。その聖衣、マジでダセェって…。
(見事に足手まといになった鋼鉄聖闘士たちを連れて行く青銅聖闘士たち)
光牙とタルヴォスの戦いがはじまりますが、フル装備をしてきたと豪語するタルヴォスに光牙の拳は通用しません。
吹き飛ばされ、速攻でとどめを刺されそうになった瞬間、龍峰が光牙を庇います。
一緒に戦おうと駆けつけた龍峰に、「俺一人で十分だ」という光牙。さっきまで尻餅をついてとどめを刺されかけてた奴が、敵の攻撃を防いでくれた奴に対して言っても説得力ゼロです。
「そうやって君はいつも一人で突っ走って、防御を疎かにする」と的確なダメ出しをされても、根性論の玉砕戦術を熱く吼える光牙。まるで昴のような頭の悪さに、龍峰がキレました。
「光牙っ!」
「パラスのところに辿り着くまでに、こんな奴に一々体当たりでぶつかってられない!」
これ、光牙は前から注意されてたことです(注意1、注意2)。
最近、昴の登場でお兄さんらしゅう見えてましたが、やはり根っこの所は全然変わってなかったようです、光牙…。
「雑魚は引っ込んでろ」というタルヴォスの心ない言葉に対し、「聖闘士一の硬度を誇るドラゴンの盾」をひけらかす龍峰。いつの間にか「青銅聖衣一の硬度」から元の「最強の盾」に戻ってました。
話し合いの結果、龍峰が最強の盾でハイパースタークラッシャー(金平糖)を防御し、その間に光牙が至近距離まで近づいて攻撃する、ということになりました。
「アイアン・メテオ・バズーカ」などという身も蓋もない技名を叫びながら最大級に膨らましたハイパースタークラッシャーを繰り出すタルヴォス。
しかし龍峰はそれを受け止めるどころか…
廬山昇龍覇で粉砕してしまいます。
ここまでできるなら、はじめから龍峰一人で何とかなったんじゃ…
タルヴォスが、光牙のいないのに気づいた瞬間、光牙はタルヴォスの懐深く飛び込んでいました。
そして至近距離から放つ、ペガサス彗星拳!
オマケに、ペガサス・ローリング・クラッシュまで繰り出してとどめを刺します。
「なぜだ…俺が…たかが青銅聖闘士ごときに…なぜ…」と息絶え絶えに言うタルヴォス。
これに対し、「理由は一つだ。お前は一人で、俺には仲間がいた。ただ、それだけさ」とビックリするくらい卑怯なことを堂々と言う光牙。2対1の戦いをここまで開き直って言うヒーローって、なかなかないんじゃないでしょうか。
(二人の勝利を屈託無く喜ぶ光牙と龍峰)
部下・タルヴォスが死んでも、「時間稼ぎをした」という一点で評価する代わり、全く残念がらないタイタン。他の奴は外道だと思っていましたが、タイタンもなかなかです。
タルヴォスが稼いだ時間の間に成長したパラス。
外見も幼女から少女になり、強大な小宇宙を放つようになります。
今まで「パラスの世話はお前に任せた」と呼び捨てだった四天王たちも思わず「様」づけする小宇宙の強大さです。