《あらすじ》 第10話 決死の奪還!もう1人の黄金聖闘士!聖域に着いた光牙たち青銅聖闘士5人。
パライストラから脱出して、聖域にやって来た光牙たち。だが、黄金聖闘士が守護する十二宮はすでに破壊され、その代わりに巨大なバベルの塔が建設されていた。光の小宇宙を持つ少女が心配な光牙は、一刻も早く先に進もうとあせる。そこで蒼摩は一計を案じ、龍峰と栄斗と共に陽動のため、ワザと火星士に戦いを挑んだ。蒼摩たちに気を取られているすきに、光牙とユナはバベルの塔へと潜入を果たす。はたして光牙は少女を救出できるのか?
(公式サイトより)
そこに十二宮はなく、変な塔が建ってることに驚きを隠せません。
中では、塔を動かす装置&電源としてニセアテナの少女が使われている模様。
ここでも光牙は正面突破で少女を救出すると言って聞きません。
先週、忍者聖闘士(笑)の栄斗に、ムダに戦っても意味が無いことを教わったばかりだというのに、もう忘れてやがります。
あまりにも直情的で頭の悪いことばかり言ってるから、蒼摩に「ちったぁ頭使え!」と突っ込まれていました。
結局、陽動部隊(蒼摩・龍峰・栄斗)と救出部隊(光牙・ユナ)に分かれることに。
ただ、陽動隊長の蒼摩のアピりが派手すぎたために、予想以上の敵が出現します。
そんな蒼摩が、イサム少年の制止も聞かず敵基地に投石し、敵が中からわらわらと出てきて愕然とした海底人8823とかぶって見えました。
二人に突っ込まれていましたが、確かにやり過ぎです。
しかし、見張りに一々全力ファイトをしようとするアホの子・光牙。
ユナが止めるのも当然です。
いい加減、知恵の一つもつけて欲しいところです。
ユナが代わりに不意打ちで二人を瞬殺。
この後、もう少し増えた敵(5~6人くらい?)を光牙がやっとこ倒します。
しかし、普通こういうときは「侵入者が居たぞーっ!」と援軍を呼ばれるのが基本です。暴れてたら他の敵もに察知される虞がありますし。
ホント、光牙にはもうちょっと考えて行動して欲しいところです。
しかし、敵も敵で脇が甘いと言いますか…侵入者に対してろくに援軍すら呼ばないどころか、易々とニセアテナの所まで侵入されています、青銅聖闘士風情に。
どうもコントロールされているときは言葉が出ないようで、光牙の小宇宙に触れると話せるようになります。
彼女の名前は「アリア」。
OPのスタッフ・クレジットでわかってたんですが、そういうことです。
どうやら光牙とアリアがひっつくようです。
話せるようになったアリアいわく、この塔は「バベルの塔」であるとのこと。
バベルの塔と聞くと反射的に半笑いになってしまうのですが、どうやらこのバベルの塔はテクノロジーがすごいらしく、バビル二世的なバベルの塔のようです。
ただ、動力源なのか小宇宙吸収装置なのか、とんでもない装置が塔内にあります。
映画「マトリックス」よろしく、パライストラのみんなが小宇宙電池扱いされています。
手前、目立つところにカジキ先輩がいましたが、こんな感じで捕まっとるわけです。
面白かったのが檄先生。
捕まって閉じ込められてる表情が若干エクスタシー感じてそうで、思わず笑ってしまいました。
と、そこに黄金聖闘士が登場します。
こ、このマスクは…獅子座!?
…またオッサンでした orz。
本当に、ハーデスとの聖戦で人材が払底しているようです。
と、僕がそんなどうでもいいことを考えている隙に、「黄金聖闘士と戦うなんて無理!」と逃げ出すユナ。ナイス判断です。
風を操るにしても、二人抱えて飛べるのはスゴすぎでしょ!
とりあえず無事逃げおおせたユナたち。陽動部隊と合流し、逃げる算段となったとき、光牙が殿(しんがり)を申し出ます。
それに対し、「お前一人に美味しいところを持っていかれてたまるか!」と蒼摩。「拙者も一度、黄金聖闘士と手合わせしたいと思っていた」と栄斗。龍峰は何て言ったか忘れたけど、男4人が残り、ユナがアリアを連れて逃げることに。
こういう自己犠牲を申し出た奴らの爽やかな顔ってグッと来ます。
ユナもそう感じたみたいです。
「男って、バカなんだから…」
とは言ってませんが、言っててもおかしくないような表情ではあります。
で、いざ黄金聖闘士(獅子座・レオのミケーネ。通称・バッテンもみあげ包帯)と戦うと、格の違いを見せつけられまくりなわけです。
蒼摩は一瞬で吹っ飛ばされ、下手すると咬ませ以下の扱いです。
「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」と言いますが、相手が小獅子座だけに、思わずそれを実行しちゃったのかもしれません。
忍者聖闘士(笑)の栄斗は、爆弾に土ボッコで襲いかかり、挙げ句には「くない」で暗殺しようとします。
聖闘士の武器使用禁止の掟など、忍者聖闘士には関係ねぇ! という感じです。そもそも「くない」以前に焙烙玉投げてた時点でアウトではあったのですが。
結局、首筋に手刀をもらって栄斗は気絶。バッテンもみあげ包帯さんは、忍者の栄斗に合わせてくれたのでしょうか。
そして、光牙に襲いかかったバッテンもみあげ包帯(バもみ包)の拳を、龍峰がドラゴンの盾で守ります。
が、拳を止めた瞬間にヒビが入る盾。
(旧作では、ドラゴンの盾は88の聖衣の中で最高の硬度を誇るはずなのに、本作では「青銅聖衣一の強度を誇る…」と、何気にランクダウンしているのが気になります。鷲座の聖衣といい、こういうさりげないランクダウンには、当方、結構引っかかりを覚えています)
盾は割られ、心臓にパンチをもらって龍峰は倒れます。
盾割りと心臓は、絶対旧作に対するオマージュだと思うのですが、これは見ていて「おっ!」って思いました。こういうリスペクト、大歓迎です!
さて、仲間がフルボッコにされ、それでも…と小宇宙を燃やす光牙の小宇宙に気づいたマルス様。
「後は俺に任せろ」と出てきます。
ただ、その前に光牙はバベルの塔に忍び込み、アリアと光の小宇宙を感応させ合ったりしています。その時には何にも気づかなかったのに、お外で小宇宙燃焼させてるので初めて気づくマルス様。それ、おかしくないっすか?
このシーンを見ていて、大映ドラマ「プロゴルファー祈子(れいこ)」の一シーンを思い出します。こんなことを思い出すと、マルスの中の人が萩原流行のように思えてきました。
屋敷に侵入しようと2キロ先まで近づいてきたのに気づく萩原流行。
「祈子が来る!」
「俺には祈子の気配がわかるんだ!」
しかし、祈子が、携行している5番アイアンで警備の物共を倒し、萩原流行のいる部屋のドアの前まで来たとき、萩原流行は祈子の存在に気づきません。
部屋の中で萩原流行が話す「祈子出生の秘密」を立ち聞きした祈子は、ショックのあまり、手にしていた5番アイアンを手から落としてしまいます。
カン、カラーン
「誰だ!?」
「お、お前は祈子!」
何で2キロ先にいる祈子の気配に気づいた萩原流行が、ドア一枚隔てた祈子の気配に気づかなかったのか、理解に苦しみましたが、そんな感じです。
マルスにボッコボコにされ、「光の小宇宙は危険だ」ということでとどめを刺されそうになる光牙。
そのとき、助けに来てくれる人が!
星矢キタ━(゚∀゚)━!!!!!
どうやら現在はエネルギー体というか意識だけの存在っぽくなっているようです。
が、そんな状況でも、「若き聖闘士を死なせはしない!」と身を挺して庇い、本家・ペガサス流星拳でマルスと撃ち合います。
その姿には、擦れた三十路視聴者の私ですら胸熱です!!
この表情、自分を、身を挺して守ってくれる星矢の後ろ姿を見た光牙は思い出したんだと思います。
かつて自分が赤ん坊の頃にも、同じように星矢に助けてもらったことがあったのを。
光牙の表情はそんな風にも見え、見てるこっちの小宇宙も嫌がおうにも高まりました。
マルスとの撃ち合いによる爆発を逆光に、消えゆく星矢がとにかくカッコイイ!
今回は星矢が登場してからずっと星矢のターンで、見てるこっちの小宇宙も燃え上がりました。