今回は2012年6月分のまとめです。
採点基準 (かなり主観が入ってますので、一応の目安としてご理解下さい)334
・1~5点…紹介しません。読んで欲しいものだけご紹介したいので。
・6点…「?」もあるけど一読の価値あり
・7点…面白かった!
・8点…オススメ!!
・9点…超オススメ!!!
・10点…ホームラン級の突き抜けた面白さ!!!
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(10巻)
ブルーマーズ戦決着!最後の最後までダーティーなやり口に、稀代の悪党・渡久地が一枚上を行くダーティーさで応酬。後半からは「新・ワンナウツ契約」。ダメ2軍選手を引き連れ、渡久地とオーナーの新たな戦いが開始
2012-06-01 23:51
335
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(11巻)
2軍の3人を引き連れた新ワンナウツ契約で渡久地は窮地に。しかし、渡久地は余裕の表情。実は才能の塊であるムルワカと倉井はそれぞれ極度のスランプで、実力を全く発揮できないだけ。ただ、問題はいつ目覚めるか…
2012-06-02 22:37
336
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(12巻)
遂に赤字転落となった渡久地。しかしここで倉井が目覚める。人情モノだよなぁ~。倉井の才能をいち早く認めた先生のため、観客の野次も聞こえなくなった倉井が一心不乱に投げた球は165キロの剛速球!そして更に…
2012-06-03 17:16
337
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(13巻)
ムルワカ覚醒!菅平の意地!いやーしばらくヘコむ展開だっただけにスッキリした。そして、選手達の覚醒にも浮き足立たず、したたかに点をもぎ取る渡久地。絶対に弱みを見せない圧倒的強さこそが渡久地の魅力だと思う
2012-06-04 19:43
338
☆
甲斐谷忍『ONE OUTS』(14巻)
ついに彩川オーナーとの勝負に決着!窮地に追い込まれたと思わせておいてからの深謀遠慮がクレバー過ぎ!と、事態は風雲急を告げる。リカオンズ消滅の危機が持ち上がる。渡久地がその戦犯!?ここから第3部開始です
2012-06-05 11:19
339
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(15巻)
リカオンズのオーナーに就任した渡久地の戦いは、球界のドン・田邊との勝負に。Lチケット導入により選手達は真のチームプレイとは何かを理解する。Lチケットとは少し違うけど横浜が似たようなのをやってましたね?
2012-06-06 10:45
340
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(16巻)
球界のドン・田辺により、トレードで全パチームとなったマリナーズ。渡久地はボロボロになるまで負けろと言い、ピッチャーには「良い球だけを投げろ」と指示。選手のリミッターを外すための意識のズラし方が上手い!
2012-06-07 16:52
341
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(17巻)
対マリナーズ戦。アンダースロー投手・吉田攻略のため、渡久地がしたアドバイスは意識のコントロール方法が上手い!そして相手チームの不和を更に煽る渡久地。だが、高見樹はそんな中、遂に渡久地攻略法を発見した!
2012-06-08 23:07
342
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(18巻)
マリナーズのチーム不和が解消されたところで再び亀裂を入れる渡久地。が、遂にマリナーズは渡久地攻略に成功する。「いよいよ俺がここを去らなければならない時が来た」とクールに言い放つ渡久地。痛々しいと感じた。
2012-06-09 08:29
343
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(19巻)
遂に渡久地がマリナーズ打線に通用しなくなった。が、そこで初めて渡久地がリカオンズにもたらしたものが明らかになる。そして渡久地は最後の最後にマリナーズに罠を仕掛ける。勝負の駆け引きが緩むことなく大団円に。
2012-06-10 12:57
344
☆10
甲斐谷忍『ONE OUTS』(20巻)
連載終了後に描かれたオールスター編。そこで渡久地の記録を潰すために様々な陰謀が渦巻く。実際にあった事件を下敷きにしたりと、話の組み立てが上手い。最後、渡久地が見据えていたものが凄すぎてカッコ良かった!
2012-06-11 23:24
345
☆8
森高夕次・アダチケイジ『グラゼニ』(1巻)
選手名鑑の年俸チェックが趣味という一風変わった主人公・凡田夏之介は年俸1800万の左のワンポイント投手。彼の目線から、お金を通して語られるプロ野球の世界。厳しい世界だけどどこか明るい読後感は作風かな?
2012-06-12 18:39
346
☆8
森高夕次・アダチケイジ『グラゼニ』(2巻)
お金の側面よりも、プロ野球界の実情(特にスター選手以外の地味な選手の実情)にシフトしている感じ。中継ぎ投手ってつくづく過酷な仕事だと思った。本巻の白眉は「プロ野球選手の交通事情」外国人選手は電車通勤!
2012-06-13 09:24
347
☆8
森高夕次・アダチケイジ『グラゼニ』(3巻)
先輩からのアドバイスって確かに扱いが難しいwww 番長キャラの原武投手が、開き直ったコンプレックス丸出しの逆ギレ回答をする「フルボッコ人生相談」に爆笑! 高卒・大卒話が個人的には色々考えさせられました
2012-06-14 23:26
348
☆8
森高夕次・アダチケイジ『グラゼニ』(4巻)
便利屋を卒業し、いよいよ先発ローテーション入りかと思われたとき、まさかの怪我に泣く凡田。ファームで会った樹という打者は典型的な「プロに向かない性格」。しかし、そんな二人に好機と危機が!濃くて熱い展開!
2012-06-15 00:07
349
☆9
宮下英樹・本郷和人『ちぇんごく』(下)
戦国時代の文化や当時の価値観を知ることで、今まで自分が持っていた知識が全く違ったモノに見えてくる。戦国時代が腑に落ちて理解できる!読後、歴史小説やドラマを素直に楽しめなくなる「後遺症」は残るけど(笑)
2012-06-16 12:49
350
☆9
三田村鳶魚『三田村鳶魚全集』(第二十四巻)
大衆小説評判記・時代小説評判記を収録した本書の読みどころは吉川英治『宮本武蔵』に対するツッコミの嵐でしょう!沢庵の説教を意味不明と一刀両断!白粉の入手経路から手紙の書き方のダメ出しまでお甲に手厳しいw
2012-06-17 22:09
351
☆9
石井裕之『なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて』
コールドリーディングの基本的な技法がわかりやすく説明されている。正直、手品のタネを読んでいるよう。だけど、手品の本と一緒で、これはかなり意識的に訓練し、無意識レベルでできるようにならないと使えない技術。
2012-06-18 19:09
352
☆10
渡邉義浩『「三国志」の政治と思想』
三国志の史実を「君主vs名士のせめぎ合い」という視点から見直した本。目から鱗が落ちまくり!劉備と諸葛亮って、実はそういう関係だったのね!三顧の礼・水魚の交わりってそういう意味やったんや!と驚きの連続!
2012-06-19 22:23
353
☆10
三木義一編『よくわかる税法入門』(第6版)
税法のトピックについて対話形式+解説で説明されていて読みやすくわかりやすい。消費税の部分だけでも読んでほしい。増税で業者が利益を享受する益税問題や、軽減税率ってそんなに簡単に導入できないのがよくわかる
2012-06-20 16:02
354
☆9
木山泰嗣『弁護士だけが知っている 反論する技術』
読みやすい。が、侮るなかれ。実は「問いを立てる有利な側に立つ」という議論術や「相手方に答えさせる」ことで立証責任を負わせる法廷技術に裏打ちされた「基本にして奥義」であるテクニックが書かれていてオススメ
2012-06-21 23:37
355
☆9
赤瀬川原平『新解さんの謎』
『新明解国語辞典』の過剰な語釈の面白さを世に広めた本。主観的過ぎる語釈、選考基準が謎すぎる用例、火炎瓶やあばら屋など普段まず数えないものに配された「かぞえ方」。赤瀬川原平のいじり方が絶妙で面白過ぎる!
2012-06-22 10:14
356
☆9
小室直樹『消費税は民意を問うべし』
消費税制定当時に書かれた本。だが、内容は著者が度々指摘する民主主義の大原則と、そこからの骨太な批判。なので、本書の内容は昨今の増税議論にもそのまま妥当する。同じ問題をずっと引きずっている日本の病は深い。
2012-06-23 12:04
357
☆7
岡田斗司夫『フロン』
恋愛結婚と愛情絶対的価値観を相対化し、問題をあぶり出す前半部分は一読の価値あり。しかし「夫をリストラせよ」という結論は極端すぎる。大多数は示された問題点を少しずつ修正しながら折り合いをつけていくだろう。
2012-06-24 22:35
358
☆9
三木義一『給与明細は謎だらけ』
サラリーマンの給料を中心に、所得税制について丁寧に説明されている。サラリーマンは税金を取られている自覚をもっと持つべきだ!という熱い思いが読者を「羊」と呼ぶことに現れているが、それ、松浪健四郎と一緒…
2012-06-25 22:53
359
☆8
橋下徹『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』
心理的な部分も含めた交渉での考え方やテクニックなどを記した本。少し露悪的なのと、一部ヲイヲイと思うところもある。著者が交渉を”ラフプレイもありな全力プレイのスポーツ”のように捉えているように感じられた。
2012-06-26 23:47
360
☆9
荘司雅彦『六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座』
知識ゼロの人向け、法律のコアの部分を学べる良書。刑法では択一的競合の話にも盛り込まれており、概説だけでなく法的思考(リーガルマインド)にも触れることができる。法律を見渡す"観光案内板"としてオススメ!
2012-06-27 23:09
361
☆9
名越康文『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』
「心」と「自分」は違う、というところからスタートし、暴れ馬のような「心」、特にに怒りのような激しい感情をどう制御するか。心のメカニズムとコントロール法が紹介されている。そういえば怒らなくなったよな、俺。
2012-06-28 17:15
362
☆8
神田昌典『全脳思考』
非科学的・オカルトチックにも見えうるのは、占い的な手法を用いてるから。つまり、一見無関係なことを使ってどれだけ自分が認識していないことを引き出すか。詳しくは→ http://bit.ly/Is1JpJ
2012-06-29 10:54
363
☆9
鈴木博毅『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』
名著『失敗の本質』のエッセンスを、現代ビジネスの例を用いながら解説した入門書でありダイジェスト本。わかりやすいが指摘はいずれも本質的。ダメな組織のダメポイントが嫌と言うほどよくわかり身につまされた!w
2012-06-30 21:38