2013年3月11日月曜日

[紹介] みうらじゅん『正しい保健体育』

誰も言わなかった本音(? 絶対違うだろw)の保健体育の本。みうらじゅんの本の中で一番売れたそうです。最初の頁の図1「煩悩と戦う戦士」でもう爆笑!「本当は正しい人」「獣の群れ」の写真は是非実物で確認を!(crossreview

 誰も言わなかった本音(? 絶対違うだろw)の保健体育の本。著者の中で一番売れたそうです。

 著者が男の子に向けて、本音を暴露した…いや、そんなきれい事はよしましょう。最初の頁の図1「煩悩と戦う戦士」でもう爆笑! 人生の二大テーゼ「やりてーぜ」「入れてーぜ」だけに支配されないよう、頭に対抗勢力として詰め込むのが「義務教育(ギムキョ)」である…かつてここまで義務教育の意義を明快に語った本があったでしょうか!?

 一番笑ったのは「『やさしさ』を育もう」という節で、26頁の図「獣の群れ」にはひっくり返って笑い転げました。…かつてここまで優しさの意義を明快に語った本があったでしょうか!?

 全編にわたって身もフタもなさすぎなんですが、青臭くてみっともない思春期の男の性衝動を優しくネタにされると、逆に刺さるよな…とひとしきり笑った後、虚無感に似た思いを抱く、そんなオ○ニー後の賢者モードみたいになれる本です。…違うか?

 「息子が隠れてパソコンやケータイでエロサイトを見ているようなんです…」と心配で仕方ないお母さんにこそ読んで欲しい一冊かも。お母さんが思っているよりも男の子の性はトンマでみっともなくて、そして繊細なんです。