代打で呼ばれた合コンで僕はマユと知り合い、やがて恋に落ちてゆく。最初は全てが輝いて見えた恋愛もだんだんと倦怠期に入り…。先入観なく読んだ時、本作の魅力を一番味わえるので、ダマされたと思って読んで欲しい。(crossreview)
あちこちのレビューでも絶賛の声が上がっており、買ったものの積ん読になってた一冊。が、読み始めたら一気だった。「恋愛小説ってのはちょっとなぁ…」と思っている人にこそオススメ!!
80年代後半を舞台にした恋愛小説。代打で呼ばれた合コンで、奥手の僕はマユと知り合う。程なく恋に落ちてゆく二人。大学生の僕が彼女のためにする全てが初々しく、出会う度に新たな思い出ができていく。
しかし、僕が会社の転勤で東京暮らしとなり、マユの住む静岡との遠距離恋愛になってから、二人の仲にはだんだんとすきま風が。東京勤務での同僚がこれまたすごい美人で、ありがちと言えばありがちな展開に。そこで出てくるのが表題の「イニシエーション・ラブ」という言葉。二人はどうなってしまうのか…
本作は、予備知識を持たずに頭から読んでいくことを強くオススメします。そうしたときに一番「面白い!」と思えるように書かれているからです。だから、Amazonのレビューも、ここの私以外のレビューを見るのも禁止!(笑) 文庫版のカバー後ろの内容紹介も読まないで欲しいくらいです。
とにかく、ダマされたと思って読んでみて下さい。面白いから!