2011年11月29日火曜日

大人の平和学習 後編

思いの外長くなりました。関ヶ原ウォーランド探訪記、ここから後編です。
前編はこちら


《あらすじ》 
宇宙歴800年、新帝国歴2年。
前指導者ヤン・ウェンリーの遺志を継ぎ、イゼルローン共和政府を樹立した不正規隊(ザ・イレギュラーズ)の面々。司令官職を引き受けたユリアン・ミンツは、周囲の助力を得て、責任を全うすべく奔走する。
帝国では皇帝暗殺未遂事件が発生、暗殺者の正体を知ったラインハルト・フォン・ローエングラムは過去に犯した罪行に直面し、苦悩する。そして、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ伯爵令嬢にすがり、一夜を共にする。これがアレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラムの"本当の誕生日"となり、後にヒルダは洗面台で口を漱いだ後、鏡に向かって「たった一夜のファイエルで…!」と口走ることになったのである。
そして新領土(ノイエ・ラント)総督オスカー・フォン・ロイエンタール謀反の噂が流れるなか、敢えて彼の地に向かうラインハルトを、次なる衝撃が待ち受けていた…。


■三成本陣

歩みを進めた我々は、遂に三成の本陣に辿り着きました。


しかし、西軍の旗色は悪く、治部様をお守りする武将は一人だけ。

ということで、私も狛犬のように治部様をお守りしてきました。


アカネさんは氏家作兵衛に近習としての振る舞いを教わっていました。


そしてポエヒトさんは治部様の側室に…



■戦観音

更に奥に進むと「戦観音」の看板が…


で、これが戦観音。


賽銭箱の字が「おとだんだん大きくなってるのが気になる所ですが、それは些細なこと。

この戦観音、どう見ても「如来」*なんですよね、姿も服装も…

* 仏教界における仏のヒエラルキーについて 
 仏教の仏は「如来・菩薩・明王・天」の4段階に分かれています。
 そして、如来は悟りを開かれた方で、ヒエラルキーはいっちゃん上。装飾具をほとんど身につけず、衣だけの座像が一般的です。
 これに対して菩薩はまだ修行中の身。仏陀の出家前の姿をしていて装飾品を身につけています。立像または動物に乗っているのが一般的で、これはすぐに苦しむ人々を救いに行けるようにとフットワークを軽くしてのことだそうです。 
 で、観音様の正式名称は「観音菩薩」。 
…観音様、関ヶ原ウォーランドで悟りを開かれてたのですね!

■メインの戦場にて

そんなこんなで楽しく関ヶ原ウォーランドを満喫していたときに、凶事は音もなく足下に忍び寄っていました。

広い戦場に抜けようと歩いていたら突然、僕の頭蓋にとんでもない音が響き渡りました。

グギリッ!

と同時に、僕は自分の右足がくぼみのにハマったことに気付きました。
ちょうど足と脚の関節部分が直接地についたかと思うくらい、思いっきり曲がった感触を覚えています。

「こ、これはシャレにならん…」

人間、例えば交通事故などで車にはねられた瞬間に周囲の時間がものすごくゆっくり流れるのを体感すると言います。事故に遭ったときに、身を守るために脳がフル回転するからだとか聞いたことがありますが、それに近いことを僕も感じました。

「どうしよう…これは骨がイッたかもしれん…

 って、今日、大阪からここまで車運転してきたの俺やし。

 これ、大阪まで150km以上も運転して帰れんのか?

 他の人に変わってもらうか? でも保険が効かへんからいざというとき…」


頭の中には色々な考えが一気に走馬燈のようにぐるぐる回りました。
って、走馬燈って、死ぬみたいやん!

まだ痛みは感じていませんでした。でも、これからとんでもない痛みが来ることもハッキリわかりました。ヤヴァい!

顔面蒼白でこれから襲いかかるだろう痛みに構える僕の背後で、タカシゲさんは爆笑してます。

ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!

あんまり笑ってるんで、他の仲間がタカシゲさんに「笑いすぎ!」と注意したのですが、そのときのタカシゲさんの返事を聞いて、僕は更に青ざめました。

「いやな…ウヒャッ、こいつがこけたとき、何か「ぐぎり」ってコントみたいな音がしたんよ…ッヒャッヒャッヒャッ!」


え! あの音、タカシゲさんにも聞こえてたの!?

こ、これはヤバイ…((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル


とりあえず、傘をつきながら戦場を突っ切り、仲間の誘導でベンチまで行きました。
ここは落ち着いて応急処置を。とにかくこれ以上悪くしないように、がっちり固めないと…
僕は持っていたハンカチで足首を固定しました。


そしてそんな僕の姿を笑顔で写真におさめるヒロノリさん。
友人の不慮の怪我をネタにしようとカメラを向けるヒロノリさんの背中に正義の剣が!


後で現場検証までしていたようです。


現場検証をしながら思い出し笑いでニヤニヤするタカシゲさん。


まだ笑ってます。


どうやら足は痛みますが、骨は折れてなかったようです。
ということで、気を取り直し、脂汗をかきながらも関ヶ原ウォーランド満喫再開!


この写真を見る度に、「はじめて自分で自分を褒めてあげたい」と言った女子マラソンの有森裕子選手の言葉を思い出します。

他のメンバーも僕の足の負傷に飽き始め、再び遊び始めました。


この傘は僕じゃありません。


やっぱ傘を地面とケツに差してポーズ決めないと臨場感でないのかも…


横から見たらそうでもない?


お、だんだんサマになってきた!
この短期間で浅野祥雲像のポージングを窮めるとは…恐ろしい子!


ポエヒトさんは手首でかわいさをアピール。
BLといい、側室希望といい、この日のポエヒトさんは妙にネコモードでした。

関ヶ原の戦いには、こんな有名人も参戦しています。


立て札がないと絶対気付かんわ、これ。

そしてお隣にはこの方。


って、ちょっと待て!
本位田又八ってのは吉川英治の創作の人物だろうが!(笑)



そうそう、場内にはずーっと関ヶ原の戦いについてのアナウンスが流れているんですが、何かやたら小早川秀秋の悪口ばっか言ってるんですよ。

「小早川の…小早川の裏切りはまだか!」


「ええい、小早川の陣に鉄砲を撃ち込め!」


「何、小早川が裏切っただと!」

その小早川秀秋は端っこの小高い山の上に陣取ってました。


「小早川、裏切り、アウトーッ!」


そういいながらもポエヒトさん、
「君、悪口ばっかり言われて可哀想やな。
 あのな、コミュニティで人望を得て『いい人』になったら誰もそんなこと言わんようになるで。
 それが『いいひと』戦略って言ってな…」
としっかり的確なアドバイス!


さらに奥には、大谷吉継が。
行ってみるとビックリ、切腹シーンでした。


隣では坊主がお経を挙げてます。まだ切腹してないのに。


この家来、主人が切腹するというのに笑ってやがりました。


僭越ながら、私が介錯をつとめました。


(※もののふのの繊細な肢体には当てておりません)


中日の監督を退かれる落合監督に敬意を表して神主打法風のフォロースイングをしてみました。


切腹の見届け人はポエヒトさん。

「うわ~、内蔵の、宝石箱や~~!」


こんな一部始終をニヤニヤ見てる彼。



■資料館

戦場を一通り見終わったので、入り口の逆側にあった資料館を見ることに。


中は100脚ほどのパイプ椅子が並べてあり、イベントホールのようになっていました。


舞台のような場所もありました。


ダイスケ「いつかここでイベントとかやりたいですね~」
ヒロノリ「何のイベントするんですか?」

ダイスケ「三国志について熱く語りたいですよね!」
ヒロノリ「!?」


関ヶ原の様子が立体パネルになっていました。




タカシゲ「ここ、上から二つ目の×のところでダイスケがこけよった!」
みんな「アハハハハハハハハハ!」

アンタら、そんなの探してたのかよ…orz


他にもパネル展示が何気にふるってます。


徳川家康の閨房図って…(笑)


裏切り大名の末路!
どうでもいいけど、小川祐忠と赤座直保の死因がそれぞれ「水死」と「溺死」になってるんですけど、どう違うんでしょうか…?



続いて、甲冑資料館へ。




温度計(湿度計?)も年代物だってヒロノリさんが撮った一枚。
いや、そこは何か違う気が…


黒田長政の兜も飾ってあったんですが、名前のところがちょっとおかしい…?



間違って「山田長政」って書いてるの横にって書いてました。
そこはちゃんと書き直そうよ…orz



2012年1月1日より公開予定って、元日にここに来る人っているの!?



表には定番の書き割りが。


ナオトさんとユミさんが顔入れて写真撮りましたけど、ってぼかし入ってたら意味ないじゃん!orz


ウォーランドの外にもでっかい像が建ってました。
何の像かはよくわかりません。


その足下にこんな石碑も建ってました。


何だかなー…


向かいは土産物屋兼レストラン。


これを「れすと」と読ませるのもすごいけど、「レスト」だと休憩所になっちゃわない?


トイレに貼ってあったポスターです。初が寺島しのぶさんにちょっと似てました。


そんなこんなで、ウォーランドを満喫し、麗守都関ヶ原で土産物を物色していた我々は、最後にとんでもないものを発見してしまいました。


こんなところにも萌えキャラが!

ってか、
「江の雫」というネーミングでこのパッケージ…
どう見てもオナホでしょうが!(笑)

(了)


写真提供:ヒロノリさん・タカヒトさん