2011年7月13日水曜日

母にモノを教える

こないだ、不意に母から質問を受けました。

「なあなあ、あんた。『もしドラ』って本、知ってる?」

「うん、知ってるで。どうしたん?」

「今日職場で聞いてん。
何かものすごい有名らしいんやけど、『もしドラ』って何のこと?
どういう話なん?」

「えーとね、ピーター・ドラッカーって…知らんわな」

「何それ?」

「いや、経営学の父って言われてる人なんやけどね。
その人の経営学の考え方を、高校野球でやってみるとどうなるか、って話なんよ。
ライトノベル、ってわかるかな…表紙に女の子が載ってる十代向けの小説って考えて」

「うん」

「要はぶっ飛んだ設定の小説仕立てにして、経営学の話を実例風に読みやすくしてるんよ。
最近そう言うのが多いよ」

「ふーん、なるほどねぇ。
で、『もしドラ』ってどういうことなん?」

「えっとね、小説の筋としてはね…。
そのドラッカーが、ひょんなことから高校野球のマネージャーをするハメになるんよ。
『もしドラッカーが高校野球のマネージャーをやったら』
略して『もしドラ』」

「何それ? 何でそんな人がそんなことすることになんのよ?」

「いや、小説やからね。ぶっ飛んだ設定の方がインパクトあるでしょ。
だから200万部売れるくらいウケたんやと思うで」

「でも表紙は女の子の絵じゃなかったっけ?
ドラッカーって男の人やろ?」

「あんまり言うとあれかもやけど、要はドラッカーが女子高生に生まれ変わるわけよ。
ほら、弟がハマってた『ヒカルの碁』って覚えてる?
あれ、主人公の隣に昔の碁打ちの霊がついて色々教えてたやろ?
あのパターンよ」

「ふ~ん、なるほどね~。ありがとう、ようわかったわ」





で、昨晩、帰宅したらオカンがえらい怒ってました。

アンタ、ようあんな適当なこと言うてくれたな!


職場で話してエラい恥かいたわ!!





ごめん、母ちゃん。

でも、仕方ないよ。

だって俺、『魁!!男塾』読んで育った世代だから…