こないだ、不意に母から質問を受けました。
母「なあなあ、あんた。『もしドラ』って本、知ってる?」
僕「うん、知ってるで。どうしたん?」
母「今日職場で聞いてん。
何かものすごい有名らしいんやけど、『もしドラ』って何のこと?
どういう話なん?」
僕「えーとね、ピーター・ドラッカーって…知らんわな」
母「何それ?」
僕「いや、経営学の父って言われてる人なんやけどね。
その人の経営学の考え方を、高校野球でやってみるとどうなるか、って話なんよ。
ライトノベル、ってわかるかな…表紙に女の子が載ってる十代向けの小説って考えて」
母「うん」
僕「要はぶっ飛んだ設定の小説仕立てにして、経営学の話を実例風に読みやすくしてるんよ。
最近そう言うのが多いよ」
母「ふーん、なるほどねぇ。
で、『もしドラ』ってどういうことなん?」
僕「えっとね、小説の筋としてはね…。
そのドラッカーが、ひょんなことから高校野球のマネージャーをするハメになるんよ。
『もしドラッカーが高校野球のマネージャーをやったら』
略して『もしドラ』」
母「何それ? 何でそんな人がそんなことすることになんのよ?」
僕「いや、小説やからね。ぶっ飛んだ設定の方がインパクトあるでしょ。
だから200万部売れるくらいウケたんやと思うで」
母「でも表紙は女の子の絵じゃなかったっけ?
ドラッカーって男の人やろ?」
僕「あんまり言うとあれかもやけど、要はドラッカーが女子高生に生まれ変わるわけよ。
ほら、弟がハマってた『ヒカルの碁』って覚えてる?
あれ、主人公の隣に昔の碁打ちの霊がついて色々教えてたやろ?
あのパターンよ」
母「ふ~ん、なるほどね~。ありがとう、ようわかったわ」
で、昨晩、帰宅したらオカンがえらい怒ってました。
母「アンタ、ようあんな適当なこと言うてくれたな!
職場で話してエラい恥かいたわ!!」
ごめん、母ちゃん。
でも、仕方ないよ。
だって俺、『魁!!男塾』読んで育った世代だから…