が、その影で残念だったのが蛮と那智。雑魚を片付けてドヤ顔をした後、クロノ・ディレイドでボミオスがかかり、雑兵に足蹴にされる始末。かつては青銅聖闘士だった彼らが、赤さん以下の小宇宙しか持っていなかったというのは、さすがに残念すぎます…
《あらすじ》 第60話 鋼鉄の星！昴よ、鋼の闘志を抱け！鋼鉄聖闘士の修行地にやってきた光牙と昴。
光牙と昴は三級パラサイトのハティと戦っていたが、その撤退を許してしまう。そこへ昴と同期の鋼鉄聖闘士エルナが現れ、光牙と昴を鋼鉄聖闘士たちのもとへと案内した。そこで光牙は、元青銅聖闘士で現在は鋼鉄聖闘士の指導者を務める蛮と那智から、パライストラ防衛に向かう鋼鉄聖闘士と同行してほしいと頼まれる。こころよく引き受けた光牙だが、聖衣を失っていら立つ昴が心配だ。そんな光牙に、エルナは昴の過去について語った…
（公式サイトより）
そこは壊滅させられており、廃墟と化していました。
アテナの小宇宙に守られていたパライストラですらこの様でしたから、これも当然と言わざるを得ません。
そして、光牙たちを待ち受けていたパラサイトに取り囲まれます。
早速バトル開始です。
雑魚を一掃し…
三級パラサイト・ハティのダガーも新生聖衣が粉微塵に！
昴も雑兵を片付け、戦力として機能しています。
が、正規のパラサイトであるハティのダガー攻撃を食らうと、力の差が歴然としてしまいます。
ハティさんは、自分が光牙に敗れたことで「自分の輝かしいキャリアに傷がついた」とお冠です。
パラサイトであろうと、そこが組織である以上、出世やキャリアアップなど、ビジネス書に書いてあるような世知辛いことを考えざるをえないようです。
（ハティのダガーでここまで切り裂かれるのなら、この先鋼鉄聖衣では太刀打ちできないのでは？ との不安が頭をよぎります）
取り立ててピンチという訳ではありませんでしたが、光牙とハティの一騎打ちになろうとしたとき、応援が駆けつけます。鋼鉄聖闘士たちです。
実は、パラサイトの襲撃を事前に察知し、基地を放棄して非難していた鋼鉄聖闘士たち。
見た目も昴同様年若く、おそらく訓練兵的な位置づけなのでしょう。
沙漠の中にキャンプで一息ついていると、テントの中に鋼鉄聖闘士の指導者（責任者）が現れます。
何ということでしょう！
そこには蒼摩に小獅子座の聖衣をイカれた元ライオネットの聖闘士・蛮がいました。
しかも自らを「グレートティーチャー」と関する勘違いぶりです。
それにしてもこの自信に満ちあふれた表情を見ていると、「聖闘士星矢Ω」のスピンオフ作品「GTB ～言いたいことも言えないこんなマンガじゃ…やった初ゼリフ！～」が観たくなってきます。
光牙たちは「栄斗の前の狼座の聖闘士」と認識していたようですが、栄斗の兄者・芳臣を忘れないであげて下さい。
（注：右側が兄者・芳臣。左手前は若き日の栄斗です。なお、兄者は栄斗を後ろからアーッ！しているわけではありません）
（狼座の聖衣装着時の兄者・芳臣）
彼らが青銅聖闘士を引退し、鋼鉄聖闘士の指導
逆にドラゴンの聖衣などは、五老峰の老師一門が管理する名跡のようになっており、そこに既得権益構造があるようにすら思われてきました。
アニマックスで旧作を「復習」していたのでわかりましたが、この人が鋼鉄聖闘士を作った麻森博士です。
十二宮編に突入して以降、旧作では鋼鉄聖闘士の存在がすっかりスルーされ、鋼鉄聖闘士はその存在ごとアスガルドの永久氷壁に埋め込まれ、遺棄されたものと思っていました。
まさか今もこうやって研究を続けているなんて思いもしなかっただけに、胸が熱くなりました。
ただ、鋼鉄聖衣の研究はおそらく日本でなさっていることと思うのですが、旧作のように鋼鉄聖衣の研究と鋼鉄聖闘士の育成は同じ場所でやった方がいいのでは…と余計な心配もしてしまいました。
「昴の過去が明らかに！」という煽りでしたが、エルナが言うには、ある日鋼鉄聖闘士の訓練所にいきなり昴が来たそうです。
ただ、周囲となじもうとせず、反抗期を振りまいて一匹狼を気取っていたとか。
…あんまり期待した「過去」ではありませんでした。
その反抗期と中二病をこじらせた一匹狼君は、葉っぱを加えて草原に寝転んでいました。
その服装といい、葉っぱといい、古式ゆかしい不良・破天荒者の系譜を忠実になぞっております。
これこそ「様式美」です。
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| 岩鬼正美＠ドカベン |
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| ヘクター・アルモンテ投手＠読売巨人軍 |
キャンプ地は土が剥き出しだったのに、囲いの向こうは草原が広がっていました。
青春の一ページを観ているようで、思わずこれが聖闘士星矢であることを忘れそうになりました。
そこへ現れたのがハティ率いるパラサイトご一行様。
鋼鉄聖闘士の野営地を発見して殲滅するため、わざと光牙たちを泳がせた模様です。
自称グレートティーチャー蛮先生、訓練生（？）の鋼鉄聖闘士たちにパラサイト雑兵軍団との戦いを指示します。
ちょうど「進撃の巨人」でも訓練兵あがりの104期生がいきなり巨人と戦っていましたが、それに比べると鋼鉄聖闘士は雑兵相手にかなり分のある戦いを繰り広げていました。
蛮先生も自ら敵中に突っ込みます。
ライオネット・ボンバー！
那智先生も負けていません。
デッド・ハウリング！
（デッド・ハウリングってこんな技だったんだ！）
「パーフェクト！」
と雑兵を一掃しただけでポーズまで取って決めゼリフを言うグレートティーチャー那智。
しかし、そんなお二人はハティのクロノ・ディレイドを食らっていきなり体が重くなり、動けなくなってしまいます。
鋼鉄聖闘士達は軒並み時を止められるのですが、さすがはグレートティーチャー、体が重く感じるだけで済んでいます。
ただ、クロノ・ディレイドを受けても動いている赤さんや一般の兵隊さんもいるわけです。生まれ持った素質の差なのかもしれませんが、残念ながら、グレートティーチャーの小宇宙はそれ以下ということになりそうです（固まらされた鋼鉄聖闘士はハッキリ言って論外。一般人以下です）。
新生聖衣には効かなかったはずの、ハティのダガー。それがしっかり光牙の胴に刺さっています。
ハティは同じ場所をコツコツ攻撃して聖衣の一カ所にダメージを蓄積させていたとのこと。
そういう地味で地道な攻撃って、慢心した敵に対して主人公の側が使うものですが、キャリアを気にするハティなら違和感の無い手段なのかもしれません。ひょっとするとハティの家には勝間和代や本田直之といった人たちのビジネス書があるかもしれません。
（ダガーの刺さりっぷりからして切腹レベルでしたが、その後うつぶせに倒れる光牙。いよいよダガーがお腹に刺さって死んでしまいます）
鋼鉄聖衣がないまま、生身で向かっていった昴は、ハティの尋常で無い腹パンを食らいます。
ハティは「聖衣が無ければ生身と変わらない」と言いますが、そもそも鋼鉄聖衣はお腹部分にプロテクターが存在しません。もし昴が鋼鉄聖衣を装着していたとしても、やっぱり腹パンはモロに効いていたように思われてなりません。
昴のピンチに、エルナがハティに襲いかかりますが…
ダガーで背中を刺されてしまいます。
ショックで呆然とする昴。エルナは、息絶え絶えな中で、自分の鋼鉄聖衣をエルナに託します。
鋼鉄聖衣を消耗品として扱っていた昴とは逆に、いつも鋼鉄聖衣を磨いていたエルナ。
そのエルナが大事にしていた鋼鉄聖衣とエルナの思いを託された昴は、かつてない小宇宙を燃やします。
（昴の小宇宙に驚くグレートティーチャーズ）
「この一撃に全てを懸ける！」と、渾身の力を込めて必殺技を繰り出す昴。
「フレアデス・インパクト！」
７つの星に因んだこの必殺技で、昴は都合七撃を放っていました。
「この幾多の星々が一つになったような小宇宙は…」
と技を食らいながらその効能を解説するハティ。これも聖闘士星矢のお約束です。
今期は敵であるパラサイトが倒されても逃げ帰り、何度も戦うことになっているので、てっきり人が死なないものと思っていました。
が、まさかの今期死者第一号が味方、それも鋼鉄聖闘士になろうとは…
エルナの墓前で心中決意を新たにする昴。
正直、今まで説教だけで実力としては使えねぇ奴だなぁ…と思っていましたが、今回で一皮剥けましたね。
これから光牙と共にパラサイトと戦っていくのが楽しみです。
