2013年6月26日水曜日

[紹介] 久住昌之・谷口ジロー『孤独のグルメ』(新装版)

ドラマのSeason2にどハマりして読んだが、ドラマよりも繊細な印象を受けた。原作者の別作品『食の軍師』寄りで、美味い料理よりも食べ方や流儀のこだわりにフォーカスされており、ドラマとは違う面白さがある。(crossreview

 原作者の久住昌之については『食の軍師』で知っていたが、ドラマのSeason2開始前に周囲でプッシュされていたのを機にドラマを観て、先にドラマにハマりました。

 原作マンガである本作と読み比べて感じたのは、ドラマよりも本作の方が繊細だということ。
 ドラマのSeason2はほぼテンプレ化された展開で、料理そのもののおいしさもさることながら、料理を美味そうに食べる松重豊にウェイトが置かれています。
 これに対し、本作では食事に対する主人公のこだわりやポリシー・美学といったものに重きが置かれています。そういう意味では、原作の方は少し『食の軍師』寄りと言えるかもしれません。
 原作とドラマ、それぞれの味わいと面白さがあるので、両方楽しむのがオススメです。

(※新装版には追加のエピソードとインタビューが載っているので、そちらをオススメします)