こういうときに便利なのがネットで、検索するとゴロゴロ出てきました。一つ紹介しますね。
・世界史系ジョーク集まとめサイト
あまりに面白かったので、しばらく目的のジョークを探すのを忘れて読みふけってしまいました。
情報化社会では基本的に解釈ばかりが溢れる傾向にあります(岡田斗司夫『評価経済社会』ダイヤモンド社、156頁参照)。
そんな中、データの集積って地味で面倒な仕事なだけに、こういうアーカイブの仕事はありがたいと改めて思いました。
それにしても、自宅のすぐ手の届くところにある本の中身をネットで検索する日が来るとは…
…と、ここまで書いて、再度本棚を探し直したら見つかりました。
の「外人のへらず口」というエッセイです。
ソ連のギャグで一番有名なのは次のものだろう。これはフルシチョフが実際に側近に言ったギャグである。ちなみに、ネットで調べたときに、この話の続きを発見しました。
「あるロシア人が”フルシチョフはバカだ! フルシチョフはバカだ!”とわめいてクレムリン宮殿の前を通り抜けようとした。その男は捕らえられて、二十三年の禁固刑に処せられた。三年は党書記長に対する侮辱罪であり、二十年は国家機密漏洩罪であった」
そのロシア人は一年の刑期を務めたところで釈放された。その年、フルシチョフが首脳会談をするためイギリスに赴き、それ以降、国家機密は機密事項でなくなったからだ。更に続編としてはこんなのもありました。
赤の広場で、泥酔者がウオッカの空瓶を振り回しながら喚いた。もう一つ好きなジョークも紹介しておきます。同じく中島らもの『変』より。
酔っぱらい「エリツィンのバカ、アル中、インポのくたばりぞこない」
するとクレムリンからも酔っ払いが怒り狂いながら出てきた。
「静かにしろ、お前を逮捕する!」
酔っぱらい「なに~、俺がなにをした。あーそうか、国家重要機密漏洩罪だってんだろ?」
するとクレムリンから出てきた男はこう言った。
「バカヤロー、俺がエリツィンだ!」
場所はソヴィエトの強制収容所である。これも人を変え、色んなバージョンで流布している定番ジョークのようです。
「なんで、ここにいるんだい?」
「一九三九年に同志ポポフの悪口をいったからさ。君は?」
「ぼくは一九四三年に同志ポポフをほめたからだよ」
ふたりはもう一人の囚人に問いかけた。
「きみは?」
「私はポポフだ」
たまにはこの手のジョークもいいのですが、全般的に人種や民族への偏見をベースにしたブラックなモノが多いので、こればっかりだと食傷気味になります。
それに、やたらジョーク、ジョーク言ってるとこの人みたいになりますし…
…つまりはそういうことだ。