著者の示す7つのツールって、ある意味「思考本」を読み漁った人なら当然の事しか書いてないようにも読めます。けど、モノを考えるときのツールってこれで必要十分。それがわかりやすくかつ要領よくまとまっています。(crossreview)
著者の示す6つのツールは以下の通り。
1 自己駆動力……行動を促すエンジン部分ある意味「思考本」を読み漁った人なら当然の事しか書いてないようにも読めます。
2 多段思考力……思考の階段を上り続ける
3 疑い力……立ち止まり、思考のループを回す
4 大局力……時間と空間をみわたす
5 場合分け力……選択肢に迷ったら
6 ジャンプ力……これ以上進めないときに
しかし、モノを考えるときのツールってこれで必要十分。むしろ多すぎるくらいです。
人間、三つ以上の事を同時に注意しながら何かをすることってかなり難易度が上がりますし、スポーツなどではワンプレイの時に意識的に注意できる事って一つだけです。スポーツで二つ以上のことを意識的に注意しながらプレイするとプレイ自体が固まってしまいます。
思考においても似たようなもんで、一度に意識することは一つか二つ、後は一々意識しなくても自然に出来るくらい技化させておく必要があります。
そういう技化すべき思考のテクニックが、本書では要領よくまとまっています。
大人だけでなく「数学が何の役に立つの?」って言ってる中高生にも読んで欲しい本です(著者の『とんでもなく役に立つ数学』もオススメ)。