《あらすじ》 第34話 生死の狭間!冥界の戦い!双児宮でパラドックスを撃破した龍峰と光牙。
巨蟹宮に入った光牙と龍峰の前にシラーが立ちふさがる。ユナが冥界の入口に飛ばされたと聞いたふたりは、シラーへ果敢に挑む。だが、圧倒的な実力差から苦戦を強いられ、積尸気冥界波で冥界の入口に落とされそうになってしまう。しかし、光牙の機転によりシラーも一緒に冥界波の影響を受け、戦いはユナのいる冥界の入口へと移る。自らも死の世界に来たことを怒るシラーは光牙を容赦なく攻め立てるが、その時、光牙に異変が起こった!
(公式サイトより)
巨蟹宮に到達した二人はそこでシラーと対峙します。
巨蟹宮の中に並ぶ棺桶。その中で横たわっている片目と心臓だけがピンクに光る黒いダミー人形のようなモノを見て「聖闘士…」と驚く光牙。見ているこっちとしては、黒いダミー人形を見て即座に聖闘士と言い当てたアンタに驚くわい、です。
龍峰とシラーがお互いに”先代”から聞いた話をしていたのは何気に胸熱でしたが、シラー曰く、どうやら積尸気冥界波によって落とされる場所というのは現世と冥界の間であるとのこと。「死んでも死にきれない」者が蠢いているそうです。こんな風に↓
朝から完全にホラータッチで、ユナは追い詰められるヒロインになっていました。
金牛宮が激痛整体で、双児宮が『ミザリー』。そして巨蟹宮はホラーという感じ。
ユナの怯えっぷりがハンパなく、そこに幼少時代の戦災の記憶が重なり、追い詰められ方が完全にサイコホラーになってました。
「そんな彼女の悲鳴が聞こえてくるようだよ。…実に良い!」
とご満悦なシラー。
骨の音に執着したり、動物をしゃべれるようにして一々「憎しみのパラドックス様」などとやたら自分のことを紹介させたり…と、Ωの黄金聖闘士はどうもサウンドに執着があるようです。
光牙のペガサス流星拳がはじき返され、
続いて龍峰の廬山昇龍覇をブロックしたその刹那…
光牙がシラーを道連れに冥界の入り口へ行きます。
ドラゴンの龍峰はまさかの蚊帳の外!
死が一番嫌いだというシラーは、冥界の入り口まで連れてこられてたいそうご立腹です。
シラーが黄金聖闘士になった理由も、黄金聖闘士は死から一番遠い存在だから。…そうか?
黄金聖闘士の中には何百年も生き続けている者がいることを知り、そのために黄金聖闘士になったとも言っていましたが、何百年も生きるということがこういうこと(↓)だと知っているのでしょうか?
永遠の命を得るため、意志の弱い人間から小宇宙を吸い取るシラー。まるでヒガシやヤマPから若さを吸い取っていたと一部で囁かれている故・森●子のような奴です。
光牙と合流したユナ。
光牙からこの世界にいる亡者がマルスによって命を奪われたものであることを知らされたユナは、その中にアリアがいるかもしれないと気づきます。
が、アリアは死の世界よりも更に深い永遠の闇に落ちたそうです。…それ、どこよ?
これを聞いた光牙、怒りから闇の小宇宙が燃え上がります。
かめはめ波とか撃ってるし。
足場を吹き飛ばされ、体勢を崩すシラー。どことなく蟹さんっぽいですね。
闇の小宇宙に取り込まれそうな光牙を必死で止めるユナ。
尻餅をついた上、光牙の闇の小宇宙にすっかりビビりまくり、死の危険まで感じたシラー。
個人的には、光牙を止めずに闇属性でセブンセンシズに目覚めるのもアリだと思いました。何で「闇=悪」なのかよくわかりませんが、こういう相対主義的な考え方自体がもしかすると『デビルマン』に影響されているのかもしれません…。
光牙にとどめを刺そうとするシラーを、身を挺して止めるユナは吹っ飛ばされます。
が、ここでユナがセブンセンシズに目覚めます。この辺はお約束ですよね。
ただ、ちょっと残念なのは、セブンセンシズに目覚めるのがやや唐突だったこと。それと、「死を恐れること」の解釈について、シラーが自分の死のみを恐れる利己的な意味なのに対し、ユナのそれが自分の大切な人たちの死を恐れる利他的な意味だ、という対立が台詞だけで片付けられた感があったこと。あともう二三伏線が張ってあったら、もっとこの対比が際立ったように思うので、それがちょっと勿体なかったように思いました。
そして、シラーの積尸気冥界輪舞と、
ユナのアクイラ・シャイニングブラスターが激突!
「何ぃっ! 僕の冥界輪舞が…」
と言い残し、オモチャのように吹き飛ばされたシラー。
黄泉平良坂かどうかはわかりませんが、火山の火口みたいなところに沈んでいきました。
一瞬、「ターミネーター2」のシュワちゃんっぽく、I'll be back. 的な含みが残るかと思いきや…
腕が沈んだ後、ヤッターマンでドロンジョ一味が吹き飛ばされた後のキノコ雲・ドクロ顔無しバージョンみたいなのが浮かんだため、それもないことが強く強く暗示されてしまいました。
シラー自体は「ボークは…」と変にお高くとまったキモい奴でしたが、デスマスク以来の伝統どおり、黄金聖闘士カースト最下層の扱いを受けていることを目の当たりにし、蟹座の皆さんに心からご同情申し上げる次第です。(お父ちゃん、お母ちゃん、俺を射手座に生んでくれてありがとう!)
冥界の入り口から無事に巨蟹宮に戻ってきた二人。
「もしまた闇の小宇宙が出そうになったら、私が止めてみせるから」
と献身的なことを言ってくれるユナ。私がユナびいきということを差し引いても、もう死んだアリアのことは割り切って、ユナと宜しくやるべきだと思うんだよなーおじさんは。
一方、光牙の闇の小宇宙に興味津々なご夫婦。
息子・エデンのためにこの闇の小宇宙を使う気マンマンのメディア母ちゃん。わっるい表情浮かべてます。
が、肝心のその息子は今も三角座り中。いつまでいじけとんねん、と。
そんなプリンス・エデンぼっちゃんは、次回、獅子座のバッテンもみあげ包帯のおっちゃんに性根を叩き直してもらえるそうです。別の意味で今から楽しみで仕方ありません。