2013年12月23日月曜日

[紹介] 中山『出ない順 試験に出ない英単語』

salmon carpaccio など試験に出ない英単語ばかりな上、例文もぶっ飛んだ内容で爆笑必至。だが、英文自体は意外と良く出来ていて、「頭に残りやすい英語例文集」というステキな副作用もあったりする。(crossreview

 帯には「笑えてまったく使えない新時代の参考書」とあります。確かに、「CHAPTER 1 絶対に出題されない英単語」のNo.001が salmon carpaccio(サーモンカルパッチョ)で、下ネタを随時挟みながらNo.005がMario Kart(マリオカート)、と試験にはまず出ないでしょう。その上、例文も輪をかけて下らない!(←褒め言葉)

 ですが、面白いことに、単語は試験に出ないとしても例文で使われている表現は試験でよく出たりします。
 例えば、先ほどの salmon carpaccio を用いた例文は以下の通り。
001: Bob laughed so hard that the salmon carpaccio came out of his nose.
(ボブは笑い過ぎてサーモンカルパッチョが鼻から出ました)
注目すべきは「so ~ that …:~過ぎて…」。高校入試でも頻出の表現だったりします(too ~ to … = so ~ that one can't … という書き換え表現を暗記をした人も多いはず)。
055: Mr.Tachibana is one of only three craftsmen on Yakushima Island who makes nipple covers by hand.
(立花さんはニプレスを手作りする、屋久島でたった3人の職人のうちの1人です)
one of the ~ は最上級なんかとの組み合わせでよく出できますし、例文の後半にはさりげなく関係代名詞なんかも使われています。

 確かに単語は試験に出てきませんが、中学生向けとして読んでみても、意外と例文は良く出来てるんじゃないかな…と思いました。教科書のヌルい表現だとパンチが弱すぎて頭に残らない、って子のニーズは満たすように思います(ニーズ、少なそうだなぁ…)。
 ただ、そうなると中学生向けとしては下ネタが多すぎるので、「中学生から使える英語例文集(成人向)」となるところが課題でしょうか。

 あと、確認が取れたのはNo.013 sexual slave(性奴隷)という単語。
 一昔前、「従軍慰安婦」問題が華々しく議論されていた頃、「彼女たちはセックス・スレイブだった!」という人たちがいたんです。これ、正しくは「セクシャル・スレイブ」です(セクシャル・ハラスメントや、名曲「セクシャルバイオレットNo.1」を思い出せばそもそもこんな間違いしなかったでしょうけど)。
 …意外と役に立つじゃん!

 最後に、個人的に好きな例文をいくつか紹介させてもらいます。
027: The topless man dancing over there with Stefanie is Liu Bei's military advisor, Zhuge Liang.(あそこでステファニーと一緒に踊っているトップレスの男性は、劉備の軍師の諸葛亮です)
030: Bob secretly replaced the assistant manager's treasured Chocorooms with Chococones.(ボブは係長が大事にしていたきのこの山を、こっそりたけのこの里に交換した)
089: NASA plans to send the Ishihara Corps to the moon by 2018.(NASAは2018年までに月に石原軍団を送る予定です)
115: Please turn off your pacemaker near the priority seat.
(優先席付近では、ペースメーカーの電源をお切り下さい)