2012年8月3日金曜日

[紹介] 車田正美『聖闘士星矢大全』

車田正美監修『聖闘士星矢大全』


「聖闘士星矢Ω」視聴の座右に!(笑)人物事典・データブックとしてよくまとまっている。作品の設定面にあまり言及されていないが、このことが本作の構造(キャラと勢い・熱量が中心)を端的に示しているように思う。(crossreview

現在(2012年4月15日時点)放送中の「聖闘士星矢Ω」を観ているんですが、前作の大ファンとしては作品中のあれやこれやが気になるわけです。
(例えば、蒼摩の聖衣は子獅子座(ライオネット)だけど、子獅子座の蛮から聖衣を譲り受けたのかな? とか、鷲座(アクィラ)の青銅聖闘士・ユナって言ってるけど、鷲座の魔鈴さんは白銀聖闘士だったのに、いつの間に聖衣が降格してたの!? とか)

本書はキャラクター図鑑なので、設定面の説明(例えば、(1)聖闘士は基本男だけで、女が聖闘士になるには女性を捨てるという意味で仮面をかぶらなければならない。素顔を見られたら、その男を殺すか愛するしかない、という理不尽な「聖闘士の掟」についてだったり、(2)聖域は神話の時代よりアテナの聖なる小宇宙に守られているので、何人も自分の足で十二宮を突破するしかない(という割に、カノンはいきなり教皇の間に忍び込んでたよね?)という設定など)は若干弱いですが、聖闘士星矢の設定は真面目に考え出すと随所で整合性のつなかいことが露わになっちゃうので(笑)、人物を中心に、キャラクターと必殺技の紹介でまとめた本書の編集方針は正解だと思います。

星矢が好きだった人は、パラパラ見てるだけで色んな事をガーッと思い出せると思います。