2012年4月15日日曜日

[聖闘士星矢Ω・第3話] 聖闘士の学校には辞書がないのか!

みんな、「掟」の意味を字引きで引こうぜ!
《あらすじ》 第3話 仮面の掟!風の聖闘士現わる!
沙織の行方を追う光牙は、蒼摩の案内で聖闘士の訓練所であるパライストラへ向かう。しかし、そこで待っていたのは仮面の女聖闘士、鷲座アクィラのユナの攻撃だった。身を守るため、聖衣をまとう光牙。そこへ、かつて星矢と同じく青銅聖闘士だった激が現れ、戦いを中断させる。すべては、光牙がパライストラに入る資格があるのかを測るための試験だったのだ。結果は合格、こうしてパライストラの門をくぐることになった光牙だったが…
公式サイトより)
聖闘士の学校・パライストラに到着した光牙と蒼摩。
『聖闘士星矢Ω』第3話
そんな二人を待ち受けていたのは、仮面をつけた女聖闘士の攻撃でした。
『聖闘士星矢Ω』第3話
『聖闘士星矢Ω』第3話
『聖闘士星矢Ω』第3話


カポエラを思わせる足技は、一口に申しますとストⅡの春麗の「スピン・ニードル・バード・キック」そのも…うわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp

例によってイヤボーン的に天馬座の聖衣を装着したところで、ストップがかかりました。
『聖闘士星矢Ω』第3話
どうやらパライストラに入れるかどうかの試験だった模様。

ただ、それを指示した「先生」が元・大熊星座(ベアー)の檄というのにビックリ。
『聖闘士星矢Ω』第3話
後に、教え子に決闘させるのを見ながら光牙に語ったところでは、「俺が現役聖闘士だった頃…」と聖闘士に引退制度があるかのようなことを仄めかしていました。
おそらく聖闘士の扱いとしては予備役に近いのでしょうが、何となく、ドラフト4位でオリックスに入り、初年度こそ一軍でも三ヶ月ほどやってたけど、結果を残せずファームに落ち、そこで現役生活にピリオドを打ち、そのまま2軍コーチ就任…というイメージと重なって見えました。

女神(アテナ)像の前で、先ほど光牙に襲いかかった鷲星座(アクィラ)のユナに対し、女であることや仮面のことをからかうちょい不良フレーバーのかかったイケてる系男子生徒3人(右の2人はさほどイケてなさそう)。
『聖闘士星矢Ω』第3話
『聖闘士星矢Ω』第3話
おそらくヨーロッパの学校で、ムスリムの女子生徒に対するブルカについてこのようなことを言うヤツがいのでしょう。民族と宗教の問題を日曜朝のアニメに盛り込むとは…と穿った見方をしていたことに気づかされ、期せずして、気づかなくても言い自分の根性の歪みっぷりに気づかされてしまいました。
そんな根性の歪んだ私の想定を遥かに超える一言が、檄先生の口から飛び出します。

「こらぁっ! 聖闘士同士の私闘は掟により禁止されていると、あれほど言ってるだろう!」
『聖闘士星矢Ω』第3話
あったあった、そんな掟! 懐かしい…って、注意するのはそこなのでしょうか?

学園長代理にしゃくれ島での一件を報告する蒼摩。
『聖闘士星矢Ω』第3話
『聖闘士星矢Ω』第3話
そのとき「アテナは聖域(サンクチュアリ)にいらっしゃる。いなくなったら大騒ぎだ」と大本営発表みたいなことを言う学園長代理。相変わらず情報に疎すぎる聖闘士達の変わらぬ実態が明らかとなりました。
自分たちが守るべきアテナは、世を忍ぶ仮の姿では日本人(グラード財団の総帥)・城戸沙織だということは、少なくとも聖闘士の間においては周知の事実であるはず。
しかも、現アテナがアテナと認知されるに至った「サガの乱」においても、サガは教皇になりすましてアテナ神殿にアテナがいると13年間ウソを突き続けてきたという事情がありました。この事件のことは檄先生をはじめ、多くの人が知ってることなのに、十年一昔で同じ手に引っかかっていることに唖然としてしまいます。
おそらく、聖闘士達を混乱させないため、というような理由があるのかも知れません。が、マルスにアテナが攫われたことを把握してない上層部というのはさすがにヤバ過ぎます。また、それにコロッと騙される末端の聖闘士達も。

…そうか!
東日本大震災のとき、当初の福島原発について「パニックを防止するため」という理由の下、政府も報道もキチンと情報を出しませんでしたが、それが長期的には政府情報に対する根深い不信(信頼崩壊)となりました。これを下敷きにしたネタ振りなんですね、これは!
聖闘士の掟を下敷きにして掟や文化・民族のことを考えさせることといい、この星矢Ωは扱うテーマが深いなぁ…というのはオッサンの妄想全開な邪推ですね、はい。

プラネタリウム室(?)で、ユナは光牙に「ペガサスは自己中心的で…」と星占いのようなことを語ります。
『聖闘士星矢Ω』第3話
申し訳ないですが、昔懐かし「動物占い」を言っているようにしか聞こえませんでした。
あと、光牙がユナのことを「偽シャイナさん」って言ったことはポイント高かったです。

ユナは額から一本角の生えた聖闘士(かじき座のスピア)と決闘することに。
『聖闘士星矢Ω』第3話
好きな女の子にちょっかいかける感じですね。
コイツ、絶対ユナに気があります。
『聖闘士星矢Ω』第3話
(「やったれや!」とユナがアクィラだけに、その頭を鷲掴む檄先生。ノリが高田総統です)

ユナは優等生過ぎて既存の価値観や規範に従いすぎる。そんな気質を気にしている檄先生。
それは良いのですが、ただ、「掟を守れば本当の聖闘士になれるわけではない。自分の中の覚悟に基づく”心の掟”を最後まで貫いた奴が本当の聖闘士だ」というのは、もうそれ、「掟」じゃなく「信念」です…
『聖闘士星矢Ω』第3話

そうそう、大リーグボールを投げる星飛雄馬のように開脚した地面を垂直にし、上の方の足をぐるぐる回して竜巻を作る必殺技、ちょいセクシーで高く評価する所であります。
フィギュアスケートっぽいですよね。
『聖闘士星矢Ω』第3話
…って、ちょっと待って!
アクィラという呼び方に騙されそうになりましたが、ユナの鷲座の聖衣、それ魔鈴さんの聖衣じゃないですか! いつから鷲座の聖衣が白銀聖衣(シルバークロス)から青銅聖衣(ブロンズクロス)に格下げになったのでしょうか!?
また、ユナの師匠は魔鈴さんなのでしょうか!?(多分違うと思うけど…) 謎は尽きません。

新学期が始まり、他の女聖闘士は仮面をかぶってるのに、ユナだけは素顔。
『聖闘士星矢Ω』第3話
他の子はビックリしてるけど、それなりに受け入れ…って、学校の規律も聖闘士の掟もゆるすぎます。
あと、未確認情報によると、ユナが仮面を取ってから、パライストラの男子トイレのティッシュペーパーの使用量が上がったとの報告があります。

どうも雰囲気としては、これからしばらく学園モノをやるみたいですが、次は龍星座(ドラゴン)の龍峰登場。
紫龍と春麗の一子だそうで(もうこの設定だけで胸熱!)、ペガサスとドラゴンの因縁が語られるとの由。
星矢はうちのとーちゃんの心臓を止めたり動かしたりしたんだぞ!
お前の着てるその聖衣、うちのとーちゃんの血がしみこみまくってんだぞ!
実はうちのとーちゃんと星矢(ついでに檄先生も)は兄弟なんだぞ! なんでか沙織たらいうよその子が全部財産持っていってるけど…
思いつく因縁としてはこんなもんですが、これをどう語るのかが楽しみです!