2011年8月5日金曜日

浮世絵の面白さと凄さ

友人のヒロノリさんのブログ「寝たpodを起こす」で、

TBSラジオ・ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル
2011年5月7日放送分サタデーナイトラボ
「タマフル・カルチャースクールシリーズ 『浮世絵は、江戸のグラビア雑誌だ!!』特集」

の起こしが上がってました。

これ、とにかく是非読んで下さい!
メッチャメチャ面白いです!
浮世絵好きな人はもちろん、浮世絵と聞くと「何か写実的じゃない、あんまり上手いとも思えない、いかにも昔の日本の絵ね…」とか思ってる人にこそ読んで欲しい起こしです。
僕が浮世絵の凄さを知ったのは、葛飾北斎です。

昔、NHK(だったと思う)で北斎の特集をやってたんですが、富嶽三十六景の神奈川沖浪裏について解説してたんです。


僕、初めてこれを見たとき西洋の油絵に比べて下手くそだなーと思ったんですよ。
ぶっちゃけ、同じような感想をお持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?


その番組では、ハイスピードカメラを用いて波を撮影してました。

普通の波を見ても、スローで見ても、波は僕らがイメージする形です。

1/100秒で撮っても、僕らがいつも見ているあんな感じの波です。





しかし、1/1000秒で撮影した写真を見たときにびっくりしました。





1/1000秒の静止画の世界の波って、この神奈川沖浪裏そっくりなんです!



ということは…ですよ、北斎は肉眼で1/1000秒の波の姿を見てたって事ですよね!?



かつて打撃の神様・川上哲治が「ボールが止まって見えた」と言ってましたが、北斎は「波が止まって見え」てたわけです。

このとき、僕の中で北斎は別格の存在になりました。


それから浮世絵に興味を持ち始めたんですが、知れば知るほど浮世絵って凄いんです。
現代のマンガ・アニメ文化にもつながる、世界的に見ても際だってヘンテコでスゴイ文化。
日本に生まれてこれを知らないってのは、絶対人生損してますよ!