2011年7月19日火曜日

IT社会のプチ断食?

ネットのやり過ぎは頭と体に悪いと思います(挨拶)。
少し前の話になりますが、一ヶ月ほど主に休養のためネット断ちをしてました。
そのとき、以下のような「効能」が認められました(効果はあくまで個人の感想です)。

・1週間経過…飯が美味くなる

これは以前友人からも同様のことを言われた事があります(友人のヨッさんに感謝!)。
流石にPC自体を完全に使わないことは商売柄できませんでしたが、それでも飯の味は変わりました。

あと、ネット断ちするといきなり時間が増えるんですよね。
そこで、何か退屈だった(というか、禁断症状で気がついたらネットしてそうで、休養自体がつぶれてしまいそうに思った)ので、積んであった本を何となく手にとってパラパラと「見る」ようになりました。

・2週間経過…冷静になり、思考も柔軟になる

いままで毎日ネットのコミュニティに張り付いていたのを強制的にリセットされたことで、妙な「こだわり」のようなものが抜け、客観的かつ冷静に物事を考えられるようになったと思います。
感覚的な説明になるんですが、何と言いますか憑きものが落ちたように「軽く考えられる」ようになるんです。
これはスマートノートとの関連で詳述しようと思っていますが、愚痴やストレスの吐き出しについて、ネットの装置(SNSやツイッター、ブログなど)はスマートノートに代置し得ない、というのが僕の現状での(経験的)結論です。

※スマートノートについてはこちらを参照下さい。



・3週間経過…本を読んだりノートを書いてモノを考える時間が増えている

体調の回復に伴うのでしょうか。2週間経過後からこの辺りで、気がついたら積ん読が数冊片付いていました。

これも後から気がついたんですが、この一年、ネット(特にSNS)にのめり込むようになってから読書量が激減してました。明らかにアウトプットやコミュニケーションに偏り、インプットがおろそかになっていたと思います。
そして同時に、かなり読書体力も落ちてました。

僕のように重度のリハビリを必要としそうな方は、はじめはちくまプリマー新書や齋藤孝の本など「活字が大きくて、中身も”ゆったり”している読みやすい本」から始めるといいんじゃないでしょうか。数冊を読み飛ばして「おお、俺って速読の使い手じゃね?」と良い勘違いをした勢いで、今、足立巻一『やちまた』なんて読み進めてます(笑)。

 

あと、ネット断ちで情報を遮断したことと、読書を再開したことでノートを書くようになりました。
僕の場合、風呂に入ってるときが一番色んなことを思いつきます。それこそ天啓のように、突然、
「そうか、○○は□□なんだ! …と、するとこれ、△△で言うと…」
みたいな形で、頭の中でどんどん思考が展開されるわけです。
(ちなみに、風呂の中ではその思考の流れの要点を5つまでの箇条書きにまとめ、風呂上がり後可及的速やかにノートにその五箇条を指折り数えて書き出し、思考を再現することでノートをつけています)
今までもだいたいアイデアが浮かぶのって風呂や散歩中が多かったんですが、明らかにその頻度と濃度が上がりました。

それと、本の感想も書くようになりました。いい加減部屋に本があふれてきたので、もう手放して良いと思った本は目次と気になる頁についてコピーを取ってノートに貼り、その横に感想を書き付けます。で、本の方は「BOOK ○FF」行きの段ボール箱にどんどん投げ込んでいきます。

ネット断ちの「副作用」で、段ボール4箱分の蔵書を処分することができそうです(といっても、2箱は読まなくなったマンガで、もう1箱は不要になったゲームやCDなんですが…)。



ということで、ネット断ちはオススメです。「どうも自分はネット中毒っぽいなー」と思う方、禅寺一週間プチ断食みたいなノリで一度ネット接続を断ってみるのもアリだと思いますよ。